アロマテラピーと精油類5 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・オーストラリアのプラセボ-コントロール二重盲検無作為試験は、放射線治療中の不安への吸入アロマテラピーの効果を研究した[4]。

放射線治療を受けている313 人の全患者は次の3 群の一つに無作為に割り当てられた:分画オイルとキャリアーオイルか、キャリアーオイルのみ、ラベンダーとベルガモット(Citrus aurantium L. ssp. bergamia [Risso] Wright& Arn. [Rutaceae]; [別名:Citrus bergamia Risso])、シーダ油(Cedrus atlantica [Endl.]Manetti ex Carriere [Pinaceae])。


全3 群は放射線治療の間にオイル吸入により投与された。
著者らは抑うつ(HADS で測定)や心理的効果(Somatic andpsychological Health Trport で測定)に2 群間で有意さがないと報告した。キャリアーオイルのみを投与された群は他の2群と比較して、不安(HADS で測定)が統計的に有意に減少した。

別の無作為コントロール試験は103 人の癌患者でマッサージやアロマテラピー・マッサージの効果を調べた。癌患者は無作為に、キャリアーオイルを使うマッサージ(マッサージ群)とローマンカモミール精油(Chamaemelum nobile [L] All[別名Anthmis nobilis L])を加えたキャリアオイルを使うマッサージ(アロマテラピー・マッサージ群]を受けた[5]。マッサージの2 週間後、著者らはアロマテラピー・マッサージ群で統計的に有意な不安の減少と(State-Trait Anxiety Inventory で測定)、症状の改善を発見した(RotterdamSymptom Checklist [RSCL]で測定;改善したスコアがあるこのサブスケールは心理と生活の質、重度の肉体、重度の心理)。

マッサージのみの群はRSCL の4 サブスケールで改善を示したが、これらの改善は統計的有意に達しなかったと、著者らは報告した。

精油を含んでいない快い臭いがするシャンプーと比較した、37 人の小児と青年で幹細胞移植に近い時期に行った、ベルガモット吸入アロマテラピーのプラセボコントロール二重盲検無作為試験で、アロマテラピーは吐き気や不安、痛みを軽くするのに役立たないことが分かった。

この研究の投与時に、ベルガモット吸入アロマテラピーは幹細胞移植後の持続性不安の一因であるかもしれない。

プラセボより効果的ではなかったが、アロマテラピーを受けた親は子どもの移植終了と移植1 時間後、一過性不安の有意な軽減を示した。

吐き気と痛みは全ての子どもで治療中におさまったが、吐き気はアロマテラピーを受けた親で有意に強く残った。

これらの所見は、ベルガモット精油の拡散が幹細胞移植をしている小児と青年で、適切な抗不安や制吐効果がないことを示す。

単純盲検や非盲検試験一般がアロマテラピー処置を支持するので、この試験が二重盲検化したためだろう[6]。
類似試験はジメチルスルフォキシド中に保存された幹細胞を移植している成人の患者で、吐き気やむかつき、咳の強さを軽くするアロマテラピー治療の有効性を評価した。

スライスしたオレンジを味わったり嗅いだりする処置はオレンジ精油吸入アロマテラピーより症状の強さを軽くするのに効果的であったことを、この研究は発見した[7]。
英国癌センターで最初のパイロット試験後の変化後に行われたアロマテラピーサービスを評価するのが主目的である研究も、このサービスに問い合わせた患者の経験について報告している[8]。

本来調べた患者89 人中、59 人は6 回のアロマテラピーのセッションを終えた。著者らは、6 回のセッション前と比較して、6 回のセッション終了後に不安と抑うつ(HADS で測定)の有意な改善を報告した[9]。

放射線治療後の最初の追跡指定に出席した原発性悪性脳腫瘍がある8 人の患者で、アロマテラピーマッサージの肉体的心理的効果を調べた小研究がある[9]。

著者は、アロマテラピーマッサージによって患者が心理学的に良かったと報告しないが(HADS で測定)、血圧や脈拍、呼吸数の統計に有意な減少を報告した。
メリシチン耐性Staphylococcus aurus (MRSA)やバンコマイシン耐性エンテロコッカスのような抗生物質耐性菌は、世界中で大きな問題になっており、難治性の創傷感染を起こしている。

ブチル化ハイドロキシルトルエンやトリクロサン(0.3%)、未変性95%エタノール(69.7%)と調合したレモングラスやユーカリ、メラウカ、クローブ、タイムのような混合植物化学物質をインビトロでMRSA に対して研究している。

臨床試験は行われていない[10]。
2 つの局所MRSA 根絶療法を病院の患者で比較した。

標準的治療は、2%ムイピシン鼻腔用軟膏や4%グルコン酸クロルヘキシジン石鹸、1%スルガジアジン銀クリームを使う。ティーツリー療法は、10%ティーツリークリームと5%ティーツリーボディウオッシュを含む。

両方を5 日間投与した。

患者140 人は標準治療を受け、56 人(49%)からMRSA 菌がなくなった。患者110 人はティーツリーオイル処方を受け、46 人(41%)から|MRSA菌がなくなった。

小さな患者グループで、ティーオイル処方は腋窩や鼡径(そけい)部、傷の部位でMRSA 保菌が高率になくなったが、標準治療に対するこの差は有意でなかった[11]。