・神経系への影響
イミダクロプリドの中から多量投与で、振戦、瞳孔機能障害、低体温などのニコチン類似の影響が見られる [1]。
血液脳関門を通過しにくいので、中枢への影響は少ない [1]。
また、ニコチン類似の影響として、疲労や引きつり、けいれん、呼吸筋を含む筋の脱力などが想定されている [4]。
ネオニコチノイド又はイミン代謝物の少量が血液脳関門を通り、ニコチン性アセチルコリン受容体の一部のと結合し、有毒影響を示す [1]。
生殖への影響
イミダクロプリドは、妊娠したウサギに投与すると流産の増加と、異常な骨格を持つ子供の数を増加させた [6]。
ラットの二世代研究で、イミダクロプリドを投与すると、子どもが小さかった [6]。
受容体の増加
マウス由来の培養線維芽細胞を3日間ネオニコチノイド(イミダクロプリドやチアクロプリド)に曝すと、ニコチン性アセチルコリン受容体が5-8倍に増加することが報告されている。
これらのネオニコチノイド代謝物も受容体を増加させる。受容体を増加させる力は、受容体との結合する力と相関する。
人間の被ばくやイヌのノミ駆除に使用した場合に、受容体の増加が起こると思われる [5]。
皮膚への影響
イミダクロプリドは既存の皮膚疾患を憎悪させるかもしれないことが、ネコで報告されている [7]。
クロチアニジンは感作性を示さない。[8]
チアプロプリドは感作性や皮膚刺激を示さないが、眼への弱い刺激がある。[9]
呼吸器への影響
南スペインの集約農業地域農業者の呼吸機能検査で、ネオニコチノイド被ばくが全肺気量や残気量、機能的残気量の低下と関係があることが示され、肺の容積減少に伴う肺活量の減少が主な徴候である拘束性肺疾患と関連しうることが、刺激症状とともに、報告されている[26] 。