ネオニコチノイド系農薬4 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・◆昆虫が激減する全国の事例ダントツ大量散布で昆虫がいなくなった長崎(長崎在住 養蜂家久志冨士男さんの話)
長崎県では、一昨年あたりから安価で労力のかからないネオニコチノイド系農薬を推奨、農協がダントツの使用を奨励し、いたるところで大量に散布させてきました。
その結果、虫がいなくなりました。

ミツバチと農薬の話にとどまりません。そのことを自分の足で回り調査しました。

車で高速道路を走っても、フロントガラスに一匹の虫もつきません。夜道の自動販売機の灯りにもです。
それに対し、ダントツを撒いたことがない壱岐の自動販売機には昆虫が集まって、ガラス窓にもついていました。

 

空撒では、通常の200倍以上の濃度の農薬を使用します。
また農薬以外にも、的山大島では、松くい虫駆除のため、ネオニコチノイド系農薬の空撒を行いました。

空撒2日後、海岸には大量のフナムシの死骸がありました。

昆虫もツバメもいなくなり、付近の牛が流産するようになりました。
詳細:ダイオキシン国民会議ニュースレターVol.64「久志冨士男/ネオニコチノイド農薬による昆虫と鳥類の消滅 」
 

ダントツ国内出荷量1位の北海道で昆虫激減
(北海道養蜂協会の話)
ミツバチの被害だけでなく、トンボ、セミ、キリギリスなどの昆虫も激減しています。
北海道は、ダントツ(クロチアニジン)の出荷量が全国一位。

主として水稲のカメムシ防除のため大量使用されており、早くからミツバチ被害が出ました。
7種類のネオニコチノイド系農薬をみると、クロチアニジン、ジノテフランの順で多く、この2つで全ネオニコチノイド出荷量の80%以上、イミダクロブリドを加えると90%を占めています(道庁データより作成)。
 

自粛が決まるも被害発生は続いています
協会では、道の農政部、JA北海道中央会、市町村、農協に対して農薬散布の際の指導の徹底を申し入れ、道農政部からも農薬散布時に養蜂家との連絡を密にするよう行政指導が行われています。
結果、各地域で養蜂家と農家との協議会が設置され、ネオニコ粉剤使用の自粛が決まったものの、個別農家にまで情報が行き届かず、被害発生は続いています。
詳細:ダイオキシン国民会議ニュースレターVol.65
 

●急速に姿を消すトンボ
COP10では、開発による生息地の減少や、産卵する水域の変化が指摘される中、農薬の危害はあまり話題にされませんでした。

だが実は、ネオニコチノイド系農薬などの浸透性農薬がトンボ減少に影響する可能性を指摘した研究論文がいくつも発表されています。
 
国立環境研究所の五箇公一ほか、神宮字寛、上田哲行らによって2009年に発表された論文(農業農村工学会)
フィプロニルやイミダクロプリドを成分とする育苗箱施用殺虫剤の使用は、アキアカネ幼虫の大きな減少を招くことが示唆されています。
 
環境省「アカトンボ減少傾向の把握とその原因究明」
アキアカネの減少が始まった時期は、全国のアカトンボ研究者が2000年頃と印象を持っていることが明らかになりました。

その頃から全国的に急速に普及した水稲用の育苗箱施用殺虫剤、とりわけフィプロニルの使用が時期的に符合する要因として浮かび上がってきました。
 

関東東山病害虫研究会報(2004)
模擬水田において田水面のイミダクロプリド及びフィプロニルの動態を調査したところ、アキアカネは、殺虫剤イミダクロプリドやフィプロニルの影響で高い死亡率を示し、特にフィプロニルは48時間後の死亡率が何と100%に及んでいます。