・3.「食後の血糖値の上昇を緩やかにする食品」
トクホを利用する前に心がけましょう (基本的事項)
血糖値を低下させるためには、毎日の食事の中で糖質の摂りすぎを避け、食物繊維の多い食品を積極的に取り入れるなど、血糖値を上げにくい食生活を心がけることが大切です。
また、血糖値の急激な上昇を抑えるためには、GI*4 (グライセミック・インデックス) の低い食品の利用も効果的と考えられています (4) 。
*4 GI (グライセミック・インデックス)・・・グリセミック指数とも呼ばれ、炭水化物が血糖値を上昇させる速度を示します。
数字が大きい食品ほど血糖値を急速に上昇させ、数字が小さい食品は緩やかに上昇させます。
蜂蜜や一般的なパン、白米、コーンフレークなどはGIが高く、大豆や大麦などは低いとされています。しかし、GIが低くてもエネルギーが低いわけではありませんので、食べ過ぎればエネルギーの過剰摂取につながります (4) (11) 。
低GI食品を使ったメニューはこちらをご参照ください。
トクホの特徴と利用上の注意 (効果的な利用方法)
このトクホの有効性を確認した試験では、一般に糖質と同時に摂取することを条件としています。
そのため、糖質と同時に摂取した際には血糖値上昇の抑制効果を期待できますが、トクホの単独摂取では関与成分がもたらす血糖上昇抑制効果は期待できません。
また、血糖値の上がりやすい人が糖質を摂取する際に、これらのトクホを利用すると期待する効果が得られるという結果は出ていますが、トクホを利用しただけでは血糖値の上昇を完全に抑えることはできません (19) (20) (21) 。
血糖値を上げにくい食生活や運動習慣を心がけた上でこれらのトクホを利用すれば、さらなる効果が期待できるでしょう。
関与成分には、難消化性デキストリン、豆鼓エキス、グァバ茶ポリフェノール、小麦アルブミン、L-アラビノースなどがあります。
4.「血圧が高めの方に適する食品」
トクホを利用する前に心がけましょう (基本的事項)
高血圧の原因としては遺伝的要因もありますが、それまでの食生活や生活習慣が原因となって引き起こされた可能性が高いといえます。
血圧が高めの方はトクホを利用する前に、まずは次のような点を心がけましょう (5) 。
・塩分摂取を控える
・コレステロールや脂肪の摂取を控える
・アルコールを控える
・カリウムを多く含む野菜や果物を摂取する
・適正体重の維持
・適度な運動
・禁煙
塩分を控えたメニューはこちらをご参照ください。
トクホの特徴と利用上の注意 (効果的な利用方法)
このトクホの有効性を確認する試験では、二次性高血圧 (他の病気が原因で起こる高血圧) の人は除外し、正常よりも血圧が高い人を対象としています (22) (23) (24) (25) 。
日常生活の中で上記のような点を心がけることで、血圧の低下が期待できます。
そのうえで補助的にトクホを利用すると、より効果が得られると考えられます。
関与成分には、ラクトトリペプチド、かつお節オリゴペプチド、イソロイシルチロシン、サーディンペプチド、カゼインドデカペプチド、わかめペプチド、杜仲葉配糖体 (ゲニポシド酸) 、γ-アミノ酪酸 (ギャバ) 、酢酸などがあります。