ピレスロイドの毒性2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・急性毒性と中毒 
 発達中の神経系に対する影響  
ピレスロイドとは
 
ピレトリンが出発点となって、種々の化学的修飾を加えた合成品をピレスロイドと呼ぶ。

化学的に類似しているがピレトリンは光や熱・湿気に非常に敏感である。ピレトリンの半減期は直射日光下で数時間である。

合成ピレスロイドは光に対する安定性を増加させるように設計された。
 
ピレスロイドを含む農薬は安全であると、一般に宣伝されている。

例えば、「除虫菊(シロバナムシヨケギク)の花に含まれる殺虫成分、ピレトリン類及びこれと化学構造のよく似たピレトリン類似の合成化合物の総称で、極めて微量で昆虫に対して速効性である一方、温血動物の体内では速やかに解毒されるため安全性が高い」といった説明がされている(4)。
 
しかし、ピレスロイドは除虫菊から抽出されるピレトリンに似ているが、より有毒で、長い分解時間を持つように設計されている。
 
ピレスロイドを含む製品は家庭用のスプレーや蚊取り線香・タンス用の防虫剤など幅広く使用されており、また農業用にもピレスロイド単独、あるいはその他の農薬と混合して使われる。また、シロアリ防除にも使われる。
 
シロアリ防除では被害も出ている。ある食堂兼住居で、ペルメトリンを用いてシロアリ駆除を行ったが、防除後、体がひりひりするといった異常感覚が女性に現れた例がある。

その後、種々の化学物質に対して過敏になった。原因物質としてペルメトリンが疑われた。

ピレスロイドによる感覚異常には、ビタミンEが効果があるという報告が合ったので、病院からビタミンE剤の投与を受け、転地療法を行った。

その後、次第に症状は軽減して、普通の生活が送れるようになった例がある。
 
ピレスロイドは石油系の溶剤や、ピペロニルブトキシド(PBO)のような共力剤と共に製品とされる。
 
石油系の溶剤には、ベンゼンや多環式芳香族炭化水素のような発癌性の成分やアレルギーを起こすような物質が含まれていることがある。
 
よく使われている共力剤のピペロニルブトキシドは、発癌性や生殖・発達・行動などに対する影響が懸念されている。