健康影響
香料の環境中での挙動や毒性についてほとんど分かっていない(Luckenbach and Epel2005)。
石けん中の色素や香料などが皮膚の刺激性を高めていることが知られている(末廣2009)。
アレルギー
化粧品中のアレルゲン(皆本2010)
香料
染毛剤
防腐剤
抗酸化剤
油剤
保湿剤
界面活性剤
紫外線吸収剤
色素
樹脂類
化粧品による接触皮膚炎の分類
(皆本2010)
アレルギー性接触皮膚炎allergic contact dermatitis;狭義
一次刺激性皮膚炎irritant contact dermatitis:界面活性剤の使い過ぎなどによる皮膚炎
光毒性皮膚炎:光毒性物質(ソラーレンなど)を含む香水などが接触した部位に日光が当たりひどい日焼け。
ベルガモットオイルなどが原因。
光アレルギー性皮膚炎(皆本2010)
合成ムスクアンブレットで光接触性アレルギーが起こることが、モルモットとヒトで報告されている(Peck and Homobuckle 2004)。
インドの研究でも光パッチ検査を行った場合、ムスクアンブレットなどが頻度が多い感作物質であった(Kanchan et al. 2002)。
接触蕁麻疹contact urticaria:免疫反応による蕁麻疹と即時型アレルギーによる蕁麻疹がある。
即時型蕁麻疹によるアレルギーはアナフィラキシーショックを起こす可能性がある(皆本2010)。
*香料がアレルゲンとして作用することが知られている
*香料がアレルゲンとして作用することが多いため、検査用のフレグランスミックス(香料)ミックスが市販されている