MCS と EHS の公式な認知を求める3 | 化学物質過敏症 runのブログ

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【ジュリアン・マルケス博士 NGO】

患者が直面している問題のひとつは、これらの病理について、ほとんど、あるいは全く知られていないために、医療関係者の理解が不足していることである。
MCSについては、発症の原因は、多くの場合に有機リン農薬である。

ほとんどの患者は中毒症状がないので、中毒ではない。

臨床的症状は曝露によって現れ、患者がその毒性源を回避すれば、症状は消える。
MCSは、複数の器官(系)の疾病であり、約90%のケースで神経系に影響を与える。

頭痛、まひ、筋力低下、めまいのような症状のある重要な認知神経科学的な疾病があり、全ては、気管支系、心臓血管系、ホルモン系など複数器官疾病である。

女性には一般的に生理周期の異常がある。
低用量の物質であっても、炎症、ほてり、頭痛などの臨床学的問題を引き起こす。

環境不耐症(Environmental Intolerance)がWHO 自身によって認知されている。
化学物質又は電磁界放射への反応は、それぞれの患者によって期間が多様であり、症状もまた異なる。患者が再び曝露すると、通常、症状は悪化し、新たな症状を示す結果となる。
MCS 及び EHS のどちらの診断も臨床的である。

MCS の場合には臨床医に役立つテストである QEESI 問診票が使用できる。このテストを通じて患者の症状を客観化することができる。
これらの診断は、完全な中枢及び末梢神経試験、神経生理学的な試験(脳波(EEG)、視覚誘発電位、聴覚脳幹誘発電位、体知覚電位、認識電位、神経画像(特に頭蓋及び脳下垂体 MRI 及び SPECT))、特定の分析研究、ホルモン研究などが必要である。
これらの疾病(MCS と EHS)のプロセスは慢性的であり、もし患者らがタラゴナ(スペイン北東部)石油化学工業地域近辺のような有毒環境に住めば、あるいは携帯電話アンテナなどのあるところに住んで電磁界放射に曝されれば、彼らの状況は悪化する。

患者らは曝露を避けなくてはならない。
患者らが、疑いを解き、相談及び社会的職業的支援を受け、タイムリーに診療報告書を受け取れる臨床的診断センターを持つことが極めて重要である。
【ウスツン博士 WHO】

1948年以来、WHOは国際疾病分類に責任があり10年毎に分類の見直しを行なってきた。

現在、WHOは2015年までに完成すべく次のレビュー作業を行なっている。
WHOは、ある疾病と環境問題との間に存在する関連について承知している。現在、ある疾病について含めるか/含めないかに関する激しい議論があり、WHOは現在起きている論争を認識している。
2010年版は、ある専門家グループによって作成された。

2001~2009年の年次レビューは締約国の保健省の出席の下に専門家グループによって行なわれた。

このモデルは、国の代表だけが参加することができ、その提案は実際の必要に対応していないと言われ、広く批判された。

我々は作業の方法論を見直し、一方、必要性を尊重し、仮想のプラットフォームを通じて公衆の参加を許可した。
ICDは、科学的証拠の文書であり、発表された科学的研究について非常に明確な方法論に従って検証している。

いくつかの要件は、因果関係、病因論、診断テストなどである。
【ラフェンテ博士 NGO】


基本的科学における彼の経験から、両方の疾病(MCS と EHS)が認知され、ICDに含まれるべきとすることの妥当性を示す科学的論文があることを示した。
【ウスツン博士 WHO】