MCS と EHS の公式な認知を求める | 化学物質過敏症 runのブログ

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runより:MCS(化学物質過敏症)とEHS(電磁波過敏症)の話ですがWHOに認めてほしいのは電磁波過敏症です。

WHOが認めないので日本も認めないというスタンスだからです。


・出典;化学物質問題市民研究会
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/index.html

・ピコ通信第154号 2011発行
有害物質被害者、環境NGOs、科学者らが
WHO に二つの環境病 MCS と EHS の公式な認知を求める


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■ICD 10 とは
 世界保健機関(WHO)には、死因や疾病の国際的な統計基準のための分類として、疾病及び関連保健問題の国際統計分類(International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems)(略称 ICD)というものがあります。 

現在の最新版は、1990年の第43回世界保健総会で採択された第10版で、ICD-10 として知られています。(ウィキペディア ICD 10) 

多くの国は国内版 ICD 10を持っており、日本では、厚生労働省の下、一般財団法人 医療情報システム開発センターが管理する「ICD10対応電子カルテ用標準病名マスター」がこれにあたります。  

ある疾病がICD 10 に加えられるということは、その疾病が公式に認められたということになり、重要な意味を持ちます。

■化学物質過敏症と電磁波過敏症
 世界中の化学物質過敏症患者や電磁波過敏症患者は、この疾病が精神的なものではなく、身体的な疾病であることをWHOや国家が正式に認めるよう強く望んでいますが、化学物質過敏症MCSも電磁波過敏症EHSもWHOのICD 10 には加えられていません。
 しかし日本では、多くの患者や支援団体の働きかけにより、2009年10月1日に化学物質過敏症が、分類コードT65.9(その他及び詳細不明の物質の毒作用,詳細不明の物質の毒作用)として標準病名マスター(ICD-10)に加えられました。

また、シックハウス症候群は2002年にT52.9(有機溶剤の毒作用、有機溶剤、詳細不明)に登録されています。
 化学物質過敏症が国内版ICD 10 に加えられているのは、日本以外ではドイツ、オーストリア、ルクセンブルグだけであり、電磁波過敏症はどこの国のICD 10 にも登録されていません。
 このような状況の下に、スペインとイタリアの団体が中心となり、化学物質過敏症(MCS)と電磁波過敏症(EHS)を WHO のICD 10に登録するよう要請するために WHO 事務局長宛の手紙を起草し、世界中のNGOs及び専門家(研究者/医師/看護師/法律家など)に呼びかけて賛同署名を募りました。
 日本では当研究会が賛同署名をとりまとめ、専門家12名と、MCS/EHSの患者及び支援16団体が賛同の署名をし、スペインの団体に提出しました。

スペインとイタリアの団体は5月13日にジュネーブに行き、WHOの担当者に世界中から集まった賛同署名を添えてWHO 事務局長宛の手紙を手交しました。(ピコ通信第153号(2011年5月))