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runより:カテゴリーはアレルギーについてですが化学物質過敏症治療にもよく聞く物質です。

特に「セレン」は重要な物質なのでご注意ください。


出展:独立行政法人 国立健康・栄養研究所
「健康食品」の安全性・有効性情報
https://hfnet.nih.go.jp/


●「セレン」安全性:危険情報 (120511)
・セレンを過剰に含むサプリメント製品によるセレン中毒が報告されている。詳細は以下のとおり。
3) セレン200μg/回含有と表示されたサプリメントに、実際にはセレンが40,800μg/回含有されており、この製品を利用していた201名 (アメリカ) に、下痢、疲労、脱毛、関節の痛み、爪の変色、吐き気などがみられた (PMID:20142570) 。
4) セレン6.6μg/mL含有と表示されたサプリメントに、実際にはセレンが1,360μg/mL含有されており、この製品を10~60日間摂取した9名 (38歳男性、37歳女性、15歳男性、57歳男性、56歳女性、43歳女性、49歳男性、46歳女性、57歳男性、アメリカ) が、摂取開始1週間以内から、脱毛、爪ジストロフィー、胃腸症状、記憶障害などを呈した (PMID:22165838) 。
(PMID:20142570) Arch Intern Med. 2010 Feb 8;170(3):256-61.
(PMID:22165838) Clin Toxicol (Phila). 2012 Jan;50(1):57-64.

2012年5月の素材情報の更新は下記の通りです。

●「イソフラボン」有効性:がん・免疫・炎症 (120510)
<がんの予防に対する有効性が示されたという報告>
5) 血清前立腺特異抗原 (PSA) 濃度が2.5~10.0 ng/mLの男性158名 (試験群78名、中央値66.5歳、日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、イソフラボン60 mg/日を12ヶ月間摂取させたところ、PSA濃度や前立腺がん発症率には影響が認められなかったが、65歳以上の53名のみを対象とした解析では、前立腺がん発症率が低下した (PMID:21988617) 。
(PMID:21988617) Cancer Sci. 2012 Jan;103(1):125-30.

●「チャ (茶)」 (120510)
安全性:危険情報
・α-1アンチトリプシンMZ型の24歳白人女性 (アメリカ) が、緑茶抽出物 (EGCG135 mg含有) を含む 体重減少を目的としたサプリメント2錠を空腹時に2回/日、3ヶ月摂取したところ、褐色尿、無胆汁便、上腹部痛、進行性疲労、血中肝酵素値 (ALT、ALP、総ビリルビン) の上昇および肝生検によるネクローシスを伴う炎症が認められ、当該製品摂取との因果関係が疑われる肝障害と診断された。当該製品中止後3週間経っても回復せず、医薬品 (プレドニゾン) 投与により回復したとの報告がある (PMID:22567188) 。
(PMID:22567188) World J Hepatol. 2012 Apr 27;4(4):154-7.

●「ビタミンB12」「葉酸」有効性:脳・神経・感覚器 (120507)
・心労のある高齢者900名 (試験群447名、平均65.92±4.30歳、オーストラリア) を対象とした無作為化プラセボ比較試験において、葉酸を400μg/日とビタミンB12を100μg/日、2年間摂取させたところ、認知機能の評価 8項目中、3項目 (TICS-M total、TICS-M immediate、TICS-M delayed recall) で改善が認められたという報告がある (PMID:22170358) 。
(PMID:22170358) Am J Clin Nutr. 2012 Jan;95(1):194-203.

●「ローヤルゼリー」安全性:危険情報 (120502)
・ローヤルゼリー摂取との因果関係が疑われる健康被害が報告されている。
15)気管支喘息およびアレルギー性鼻炎の既往歴がある18歳男性 (日本) が、昼食後、生ローヤルゼリーを250 mg含むクラッシュゼリー状サプリメントを摂取し、運動 (中距離走) を15分行ったところ、走り終わってから10分後より喘鳴、呼吸困難、顔面浮腫、意識混濁が生じて医療機関を受診。プリックテストおよび経口負荷試験にて生ローヤルゼリーが陽性であったため、ローヤルゼリーによるアナフィラキシーと診断された (M306120007)。
(M306120007)昭和医学会雑誌.2011;71(4):416-21.

●「ダイズ」安全性:危険情報 (120501)
・ダイズ製品摂取との因果関係が疑われる健康被害が報告されている。
9) 春季に鼻炎症状のある女性3名 (49歳、61歳、65歳、日本) が豆乳を摂取し (摂取量不明) 、顔面腫脹やアナフィラキシー症状を呈した (2008116570) 。
10) 花粉症と果物、ソバでの口腔アレルギーのある36歳女性 (日本) が、豆乳から自身で作成した豆腐を摂取し (摂取量不明) 、アナフィラキシー症状を呈した (2007260931) 。
11) 花粉症のある49歳女性 (日本) が豆腐料理を摂取し (摂取量不明) 、アナフィラキシー症状を呈した。その後、生湯葉、味噌汁の油揚げなどでもアレルギー症状を呈することがあり、プリックテストにより大豆、大豆食品によるアナフィラキシーと診断された (2010344701) 。
12) 春季に鼻炎症状のある65歳女性 (日本) が豆乳を摂取し、直後より顔面腫脹、流涙、鼻閉症状が生じた (2010344702) 。
13) 花粉症や果物での口腔アレルギーのある3名 (73歳女性、33歳男性、18歳女性、日本) が豆乳を摂取し (約200 mLまたは摂取量不明) 、口腔アレルギーおよびアナフィラキシー症状を呈した (2011123309) 。
14) 32歳男性 (日本) が調整豆乳を摂取し (摂取量不明) 、全身の蕁麻疹などを伴うアナフィラキシー症状を呈し、プリックテストで、他の大豆製品は陰性であったが、カナダ産のダイズにのみ陽性反応を示した (2011059897) 。
(2008116570) J Environ Dermatol Cutan Allergol. 2007; 1(1):31-8.
(2007260931) アレルギーの臨床. 2007; 27(7): 554-8.
(2010344701) 日本ラテックスアレルギー研究会会誌. 2009; 13(1):36-40.
(2010344702) 日本ラテックスアレルギー研究会会誌. 2009; 13(1):41-4.
(2011123309) 皮膚の科学. 2010; 9(4):361-4.
(2011059897) アレルギーの臨床. 2010; 30(13):1196-200.