全身性エリテマトーデス用語集1,2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・全身性エリテマトーデス用語集1
・全身性エリテマトーデスを急激に発症した最初のときと、CNSループス、ループス腎炎や血液学的異常(血小板減少など)の急激な増悪(フレア・アップ)がおこったときには、強力な治療が行われます

 高用量のステロイド内服、ステロイドパルス療法、 シクロフォスファミドパルス療法などが行われ、そのほか病態に応じては血漿交換や免疫グロブリン大量投与が行われることがあります

 また、アザチオプリン、メトトレキサート、シクロスポリンを使用する場合もあるほか、新しい治療法としてリツキシマブ、造血幹細胞移植が脚光を浴びています

 いっぽう米国ではミコフェノール酸モフェチルが、副作用が少ない効果的な治療薬として注目されています

 発熱、皮膚症状の増悪などマイナーな病勢の悪化に対しては、中等量のステロイド投与や、ステロイドの軟膏を使用することが多いと思われます

 関節痛に対しては非ステロイド系抗炎症鎮痛薬で様子を見ることもあります

そのほか病態に応じたさまざまな生活指導が行われます
たとえば、光線過敏症がある場合には日光を避ける生活が必要となります
腎症がわるければタンパク制限などが必要となります

治療薬の副作用としてはステロイドによるものが有名です
たとえば肥満、骨粗しょう症、骨壊死、高血圧、高脂血症、糖尿病、白内障、緑内障、易感染性、体液貯留傾向などが起こり得ます


| 全身性エリテマトーデス用語集
全身性エリテマトーデス用語集2
・全身性エリテマトーデスの治療において、
非ステロイド系抗炎症鎮痛薬は消化管出血、肝機能障害、腎機能障害、シクロフォスファミドは骨髄抑制、癌、出血性膀胱炎、不妊症などがおこることがあります

 しかし、いずれも必要性が勝っているから使用するのであり、そのような副作用のない代替薬といったものは存在しません

 シクロフォスファミドの癌の副作用については持続的内服において報告されたもので、本症に対して一般的に行われているパルス療法では基本的にはおこらないであろうと考えられており、それを確認するためヨーロッパで大規模臨床試験が現在行われています

 また、近年は自己幹細胞の移植による治療法が研究されており、さらにヒトゲノムの解読により新たな治療法の研究が加速しています

 全身性エリトマトーデスに係る治療法は、今まさにブレークスルーしつつある段階との指摘もあります

・シクロフォスファミド(CYC)はループス腎炎に対して効果があります

・ミコフェノール酸モフェチル(MMF)はシクロフォスファミド(CYC)と同等の効果があり副作用は少ないです