水でぬらすだけで冷感が得られることをうたったタオル | 化学物質過敏症 runのブログ

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・国民生活センターより
http://www.kokusen.go.jp/ncac_index.html

・水でぬらすだけで冷感が得られることをうたったタオル
-湿疹・かぶれの原因となることも-
 東日本大震災の影響により、昨夏は例年にも増して、消費者の節電に対する意識が高まり、電気を使用せずに冷感を得られる「冷感グッズ」が売り上げを伸ばしたことが新聞等でも報道された。

そのような「冷感グッズ」のひとつに「水にぬらすだけでひんやり」や「水に浸してすぐひんやり」など、水でぬらして首等に巻くことで冷感が得られることをうたったタオル(以下、「冷感タオル」とする)がある。

 2011年に入り、このようなタイプの「冷感タオル」を使用して「湿疹がでた」や「赤く腫れた」等の苦情相談が複数件寄せられ、その内、3件について調べたところ、いずれの商品からもアレルギー性の接触皮膚炎を起こすとの報告がある「イソチアゾリノン系」の防腐剤が検出された。

 以上のような背景から、「冷感タオル」8銘柄について、商品に使用されている防腐剤を調べ、利用する際の注意点等について情報提供することとした。


主なテスト結果
•8銘柄中7銘柄からアレルギー性の接触皮膚炎を起こすおそれがあることが報告されているイソチアゾリノン系の防腐剤が検出された。
•全ての銘柄で開封後の初回使用時には水もしくはぬるま湯で洗うように記載があったが、防腐剤の名称や皮膚炎に関する注意表示が記載されていた銘柄はなかった。


消費者へのアドバイス
•8銘柄中7銘柄の「冷感タオル」からは、重篤なアレルギー性接触皮膚炎を起こす可能性のあるイソチアゾリノン系の防腐剤が検出された。

開封後初めて使用する場合は、ぬるま湯等で必ずよく洗う。

また、皮膚に異常を感じた場合には直ちに使用をやめ、専門医に相談する。
•「冷感タオル」の場合、使用されていた防腐剤について「人体に無害」や「化粧品などで使われている成分」などの記述があっても、十分注意して使用する。また、イソチアゾリノン系の防腐剤にアレルギーがある場合には、使用を控えたほうがよい。


事業者への要望
•商品に使用している防腐剤について、その名称と用途を明記するよう要望する。
•商品を開封後初めて使用する際には、防腐剤を除くために必ずよく洗うように注意表示をすることを要望する。

また、使用している防腐剤でアレルギー性接触皮膚炎を起こす場合があることを必ず明記するよう要望する。


行政への要望
•タオル等の雑貨品にアレルギー性接触皮膚炎を起こす可能性のある防腐剤などを使用する際には、成分名や危険性について明記されるよう指導を要望する。


要望先
•消費者庁 消費者政策課


情報提供先
•厚生労働省 医薬食品局 審査管理課 化学物質安全対策室
•経済産業省 商務情報政策局 商務流通グループ 製品安全課
•経済産業省 製造産業局 化学課
•経済産業省 製造産業局 繊維課
•消費者委員会事務局