グリチルリチン酸二カリウム(グリチルリチンさんにカリウム、dipotassium glycyrrhizate)は、グリチルリチン酸とカリウムの塩。
グリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸2K、グリチルリチン酸K2、グリチノンK2とも。CASは68797-35-3。
化学式はC42H60K2O16、分子量は899.1128
性質 [編集]白色粉末。水によく溶ける。
抗炎症作用がある。
グリチルリチン酸に起因する特徴的な甘みがある。
利用 [編集]漢方薬のカンゾウに含まれる。
医薬品としては慢性肝炎、抗アレルギー薬、風邪薬などに使われ、それ以外では化粧品、石鹸、シャンプー、育毛剤などに配合される。
醤油、漬物、水産加工食品などに甘味料として使われる。
備考 [編集]花王が発売しているメリットシリーズは、フケやかゆみを防ぐ目的で、1970年の発売開始以来ジンクピリチオンを配合していたが、2006年からはグリチルリチン酸二カリウムに変更されている。
副作用 [編集]摂取量が1日量40mgを超えた場合、偽アルドステロン症を発症する可能性がある。
偽性アルドステロン症(ぎせい-しょう、Pseudohyperaldosteronism)とは、アルドステロン(副腎より分泌されるホルモン)が過剰分泌していないにもかかわらず、あたかも過剰分泌しているかのような症状をしめすことをいう。
尿細管では、Na+の再吸入と入れ代わりにK+が尿中に分泌される。
この機構がアルドステロンによって亢進するので、偽アルドステロン症も同じようにこの機構が過剰に亢進されている。
具体的には、高ナトリウム血症、低カリウム血症、浮腫、高血圧症などの症状がみられる。
医原性におきることが多く、薬剤では甘草やサイアザイド系利尿薬が原因でおきることがある。
AME症候群(apparent mineralocorticoid excess): 11beta-hydroxysteroid dehydrogenase type-2(11β-HSD type2)の遺伝子異常(常染色体劣性遺伝)。
腎尿細管においてコルチゾールからコルチゾンへの変換ができなくなり、コルチゾールがミネラルコルチコイド受容体と結合し、高血圧、低カリウム血症、代謝性アルカローシスなどのアルドステロン症様の症状をきたす。
アルドステロン値は低い。
グリチルリチンや漢方薬(甘草)などの薬剤には11β-HSD type2の活性を抑制する作用があり、後天性にAME症候群を呈する。
runより:炎症を抑える効果があるようですね、ですが腎臓で分解されてしまうと考えられるのでステロイドの代理にはならない様ですね。
摂取量が1日量40mgを超えるとは思いますがグルタチオンで分解されると考えられる為偽性アルドステロン症は起こりにくいと考えられます。
ですが上記の様な症状が出るかもしれません。
問題は化学物質過敏症自体そういう症状もあるという事です。
判断には血液検査が必要になりますね、カリウムも検査できるので専門医はちゃんと見ているとは思います。
ちなみに私はカリウム不足気味でふくずみ先生に注意を受けていますが、利尿剤を使っていたからだと説明すると納得していました。