マクロゴールは、日本薬局方(局方)または医薬品添加物規格(薬添規)に収載された規格を満たすポリエチレングリコール(Polyethylene glycol)であって、下記の一般式で表されます。
HOCH2(CH2OCH2)nCH2OH
マクロゴールは、平均分子量によって、液状、ワセリン状、固状があります。
例えば、常温でマクロゴール400は粘稠性のある液体ですが、マクロゴール1500はワセリンよう固体、マクロゴール6000はパラフィンようの塊(商品形態としてフレーク状と粉末状の2種類を取りそろえています)です。
また、いずれのマクロゴールも水溶性で、毒性が低いため、個々のマクロゴールの特長を生かして、軟膏基剤、坐薬基剤、錠剤のコーティング剤や錠剤用バインダーなどに使用されています。
■吸湿性
マクロゴールは吸湿性を有していますが、この吸湿性はマクロゴールの分子量が大きくなるに従って低下します。
■毒 性
マクロゴールは毒性(急性経口毒性LD50値)の低い化合物です。
商品名 LD50値
g/kg(経口、ラット)
マクロゴール200 28
マクロゴール400 30.2
マクロゴール1500 44.2
マクロゴール4000 50
マクロゴール6000(粉末) 50
マクロゴール6000(フレーク) 50
出典 Registry of Toxic Effects of Chemical Substances, Feb. 2003 (NIOSH)(CD-ROM).
■その他の特性
・ マクロゴールの両末端は第1級アルコールですので、エステル化やエーテル化が容易です。
・ マクロゴールの水に対する溶解性は電解質の存在によって影響されません。硬水や塩類の水溶性はもちろん、酸やアルカリ(ただし極端に高濃度の酸やアルカリは除く)にも溶解します。
・ マクロゴールおよびその水溶液は優れた潤滑性を示します。また、マクロゴールは高温に加熱すると分解しますが、炭化してスラッジを生成することはありません。
runより:乾燥剤の役目を持っているようですね。
人体への影響がよく分からないのですが、水溶性の為腎臓でグルタチオンにより分解されると考えられます。