結果だけ言いますとグロンサン自体を食物から補う事はできません。
理由は以下の通り
・グルクロノラクトン (glucuronolactone) は、グルコースの6位のヒドロキシメチル基 (-CH2OH) がカルボキシル基 (-COOH) に置き換わったグルクロン酸の構造から、さらに分子内でカルボキシル基と3位のヒドロキシル基とが脱水縮合してエステルとなった構造を持つ、代表的なラクトンの一種である。
概要 [編集]肝臓や脳の血流を良くして働きを高める作用を持ち、肝機能改善薬になっている他、中外製薬(現在はライオン)のグロンサンなどの健康ドリンクにも多く含まれている。
天然では海藻中のカラギーナンや、軟骨に含まれるコンドロイチン硫酸の構成成分となっている。
水溶液とするとグルクロン酸との平衡状態へ達する。この移行は室温では遅い。
グルクロン酸
ぐるくろんさん
グルクロン酸は、ブドウ糖によく似た単糖類の誘導体としてのウロン酸の一種で、複合多糖類でグルコースの酸化物。有害物質の排出に働いたり、ヒアルロン酸や粘膜を保護するムチンの材料となっている。
このため、肝臓では解毒を助け、胃や腸壁の粘膜を強くし、潰瘍の予防や便通、疲労回復に働いている。
グルクロン酸はヒアルロン酸の材料
グルクロン酸とグルコサミンを主成分にして、ヒアルロン酸が主に肝臓で合成される。
ヒアルロン酸は、全身に存在しているが、中でも、皮膚・関節・目の水晶体に多く、保湿や潤滑・緩衝・形状維持などに働いている。
ちなみに、納豆のねばねばの成分は、ポリグルタミン酸でアミノ酸の一種グルタミン酸が多数結合したもの。グルタミンにグルコースが結合したものが、グルコサミン。なので、納豆のネバネバ成分もヒアルロン酸の材料と同じ。
ギムネマの有効成分であるギムネマ酸は、トリテルペンという骨格にグルクロン酸が1個付いたもの。
グルクロン酸からムチンがつくられる
ムチンとは、糖とタンパク質が結合した【糖タンパク質】(ムコ多糖類)の総称。ネバネバしたこの糖タンパク質は、ヒトでは目や肺、胃や腸などの粘膜の表面(上皮)に存在し、粘膜の潤滑や保護、シグナル伝達に働いていて、分泌型と膜結合型のものがある。
一方、山芋などのネバネバも同じムチンだが、摂取されたムチンは消化・吸収され肝臓でグルクロン酸ができる。
体内でつくられるムチンの材料となるのだが、ムチン生産やその調節メカニズムの解明は、まだまだ進んでいない。
ヒトの体内でムチンを生産するには、これに加えてニンジンやトマトなどにある成分も関わっており、ムチンの体内での生産がコントロールできると潰瘍や癌などの予防につながる。
グルクロン酸の効果
一般に胃、腸壁の潰瘍を予防、肝臓を強化、便通をよくし、解毒作用、疲労回復によいと言われている。
グルクロン酸は、肝臓でホルモンや薬物などと抱合体をつくり、水に溶けやすくし、尿より排泄しやすくする(肝臓の解毒)。
*しかし、飲食物など外因的なものによるこの様な作用は全く無く、グルクロン酸が含まれている食品を摂取してもその効果は期待できない。
肝臓を元気にし、肝臓でグルクロン酸をつくらなければならないということ。
ただし、摂取することで疲労回復や二日酔い対策という効果は期待できるようだ。
ムチン摂取でグルクロン酸を作りやすくする? ... 肝臓を鍛える
ムチンが多い食品は、山芋、里芋、オクラ、海草類、納豆、モロヘイヤなど。
ムチン質のネバネバ食品がよいといわれている。
タンパク質を食べると、多くはアミノ酸にまで分解され、適材適所に再合成される。
このため、摂取したネバネバが体内のネバネバになるとは限らない。
しかし、摂取したムチンには、納豆のムチンのように、胃を通過して腸まで届くことができる胃酸に負けない作用も持っている。
要は、ムチン質とそこに含まれる他の栄養素が大事ということか。
赤*印以下の文が重要です。
結局ムチンを摂取してグルクロノラクトン⇒グルクロン酸を体内で作るしかないという事です。