ラテックスアレルギーへの治療・対策と臨床経過 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・一般演題
眼アレルギー・即時型アレルギー・遅発型アレルギー
座長:赤澤 晃(国立成育医療センター総合診療部)

221.ラテックスアレルギーへの治療・対策と臨床経過

冨高晶子1) 秋田浩孝1) 鈴木加余子2) 加野尚生1) 加藤弥寿子1) 赤松浩彦1) 松永佳世子1) 矢上 健3)
藤田保健衛生大学 医学部 皮膚科1) 東海産業医療団中央病院2) 国立医薬品食品衛生研究所 療品部3)


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当科では1995年に初めてラテックスアレルギー患者を経験し,以降83症例を診断し経過を観察してきた.

その間,ラテックスアレルギーに伴う医療事故や新たな感作を防御するために1)手術室,救命救急センターにおけるラテックスアレルギーの疫学調査(1997年),

2)手術用,処置用手袋をパウダフリー製品へ全て変更(2000年),

3)歯科,救命センター,手術室を対象としたラテックスアレルギーの啓発活動(2000年),

4)全ての医療従事者(1512人)を対象としたラテックスアレルギー実態調査(2000年),

5)手術室におけるクリニカルパスの作製(2000年)などを行ってきた.

その結果,2001年6月以降,当院医療従事者においてはラテックスアレルギー患者が新生していない.

今回はラテックスアレルギーと診断した患者を対象に,診断以降のアレルギー症状の有無や経過などのラテックスアレルギーに関するアンケート,およびラテックス特異IgE抗体値の測定と皮膚テストを施行し,ラテックスアレルギー患者における過去と現在の比較検討を行い報告する.

第53回日本アレルギー学会総会 2003年10月開催