用語集さ行3 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・受動喫煙

喫煙者が周辺に出すタバコの煙を周囲の人が受動的に吸うことを言う。タバコの煙の中には、ニコチンの他、多環炭化水素、一酸化炭素、二酸化炭素、一酸化窒素などの化学物質や汚染物質が存在する。なかでも自然燃焼しているタバコから出る煙は高温で産生されて、喫煙者が吸い込む煙より毒性が強く気道粘膜に刺激性がある。親の喫煙による受動喫煙した小児において喘息リスクが増大するという。

小児期発症喘息

成人喘息には、成人になって初めて発症した成人発症喘息と小児喘息から持ち越した(喘息が寛解せず、続いている)小児期発症型喘息とがある。

上皮細胞

気管支の内腔は、表面に繊毛をもった気管支上皮細胞に覆われている。この上皮細胞は、繊毛の動きにより気管支内の異物や分泌液(喀痰)を口腔方向に運ぶ作用を持っている。
また、粘膜を保護するバリアーとしての働きもあるため、気管支の炎症により上皮細胞が傷害されて剥がれるとその粘膜保護機能が失われて知覚神経が露出し、外因性の刺激に対して容易に迷走神経反射が起き、気管支が収縮しやすくなる(気道過敏性の亢進)。

小発作

喘息発作の程度は、小発作、中発作、大発作の3段階に分類されている。成人喘息の小発作は、苦しいが横になれる状態で、会話はほぼ普通に出来、動作はやや困難、チアノーゼ無く、意識正常、ピークフローは最良値の70~80%である。

除去試験

食物アレルギーの原因を見出す方法として、誘発試験と同様に信頼性が高い試験である。原因と思われる食物とそれを含むすべての食品を完全に除いた食事を数日~数週間続けさせて、喘息やアトピー性皮膚炎などの症状が消失するかどうか調べる。一方、誘発試験は症状がない時期に原因食物を食べさせて症状の発現を観察する。

職業性アレルギー・喘息

職業性アレルギーは、特定の労働環境で特定の職業性物質に暴露されることによりおこるアレルギー疾患を指す。職業性アレルギー疾患は、主に喘息のほか過敏性肺炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性皮膚疾患などがある。原因物質は動植物性の高分子物質(蛋白、多糖類)と低分子の化学物質に大別される。前者には果実栽培の花粉、養蚕業の蚕の成分、ホヤ業のホヤの体成分、ペット業者の動物蛋白、後者には塗装業のウレタン、医療・薬剤関係のラテックス、薬物、セメント・金属工場のクロム、ニッケル、コバルトなどがある。

食品添加物・食用黄色4号

喘息患者の約10%はアスピリンなどの鎮痛薬の使用直後に喘息発作を起こす。これをアスピリン喘息または鎮痛薬喘息というが、これらの患者のなかには食品に含まれる着色料、防腐剤などの食品添加物が原因で喘息発作を誘発することがある。その代表が食用黄色4号とよばれるタートラジンであり、防腐剤の安息香酸ナトリウムである。そのほか、防腐剤のベンジルアルコール、パラベン、食用黄色5号(サンセットイエロー)、食用赤色2号(アマランス)、食用赤色102号(ニューコクシン)が疑わしい。

除放性剤

薬の効果が長時間続くように工夫された剤型の薬剤をいう。喘息症状を持続的に抑制するので長期管理薬として使用される。除放性テオフィリン薬(テオドール、ユニフィルなど)、除放性β2刺激貼付薬(ホクナリンテープ)などがある。

真菌

喘息の原因となる真菌(カビ)類には、アスペルギルス属、カンジダ、ペニシリウム属、アルテルナリア属、クラドスポリウム属などがある。湿度の高い浴室、台所、押入れに多く見られる。菌糸ではなく飛散胞子が原因となり、5月と10月が飛散のピークである。

神経ペプチド

神経末端から遊離されるペプチド(アミノ酸結合物)のことで、迷走神経のアセチルコリンやVIP、気道知覚神経C線維のタキキニン類(サブスタンスP、ニューロキニン、CGRPなど)がある。アセチルコリンは気道平滑筋収縮作用を持つのに対して、逆にVIPは平滑筋拡張作用がある。タキキニン類のサブスタンスPは血管透過性亢進、ニューロキニンは気道平滑筋収縮作用、CGRPは血管拡張作用をもつ。これらの遊離刺激はカプサイシン、ヒスタミン、ブラジキニン、ロイコトリエンC、電気刺激、過換気や乾燥による気道刺激などがある。

心身医学

心理的因子が脳中枢性に自律神経系、内分泌系、免疫系に影響し、身体的症状を起こす場合を心身症という。気管支喘息、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患の発症と病状には、心理的因子が少なからず関与している。社会的には学校、職場、地域社会に関連した問題、個人的には友人、家族の問題が心理的因子となっている。

振戦

β2交感神経刺激薬には、手指の振るえ(振戦)や動悸がある。これは交感神経の刺激による症状である。