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・自己最良値

ピークフロー値は、気道閉塞の程度に平行するので、喘息の重症度の判定や自己管理の指標になっている。自己管理する上で、目標とするピークフロー値が自己最良値あるいは予測値である。予測値は年齢、性、身長によって決まる健常人の値であるが、自己最良値は患者自身の最大測定値である。自己最良値は必ずしも予測値と同じにはならず、重症の患者ではしばしば予測値よりも低い。簡易型のピークフローメーターを使い、多くの患者の換気機能が最も良い午前11時と午後2時ごろに測定すると自己最良値が得られやすい。

思春期喘息

思春期~青年期の喘息患者には、いくつかの特徴があり、治療管理の上で注意を要する。  
小児から成人に成長する過程で、親子関係、友人関係、学業、進学、愁傷区などに関する心理・社会的ストレスが多く、生活が乱れやすくなると同時に、治療の主導権が患者本人に移るため受診率が悪くなりがちで、服薬の遵守(コンプライアンス)が保たれないまま増悪しやすい。そのため喘息死亡率も高い。女子では喘息発作が月経と関連しやすい。

室内アレルゲン

吸入性アレルゲンは、室内アレルゲンと室外アレルゲンに分けられる。前者には室内ダニ、ネコ、イヌ、ハムスターなどの動物由来、アルテルナリア属、アスペルギルス属、クラドスポリウム属、カンジダなどのカビ類、ゴキブリなどの昆虫類がある。後者には花粉、カビ類、昆虫類がある。樹木花粉は早春に、イネ科花粉は晩春や夏期や秋期に飛散する。昆虫類ではユスリカによる喘息がある。

室内汚染物質

タバコや線香の煙、軽油暖房機の燃焼ガス、家庭用スプレー、殺虫剤、ホルムアルデヒドなどの揮発性有機物質は、室内汚染物質として喘息増悪の原因になる。

症型持続喘息

喘息症状の変動が大きく、症状がほとんど連日続く。夜間発作も多く、日常生活にも支障がある。高容量の吸入ステロイドと気管支拡張薬を用いても、しばしば経口ステロイド薬を必要とし、喘息死のリスクが高い。治療前のピークフロー値は自己最良値の60%未満、あるいは日内変動が30%以上を示す。

重症度

喘息の重症度は、喘息症状の強度、頻度、および日常のピークフロー値あるいは1秒量とその日内変動、喘息症状をコントロールするに要した薬剤の種類と量により軽症、中等症、重症の3段階に分けられる。喘息治療のガイドランにおける長期管理では、重症度に対応した段階的薬物療法に従い、軽症間欠型、軽症持続型、中等症持続型、重症持続型の4段階(ステップ)に分類して治療レベルを決める。

重積発作

治療に反応不良の重症の喘息発作が続く重篤状態で、気管内挿管による人工呼吸管理が必要となり、ときには気管支拡張作用をもつ麻酔薬(イソフルランなど)を用いた全身麻酔を行う。

樹枝状細胞

皮膚、気道、腸管にはシート状の突起を常に動かしている樹枝状細胞(dendritic cell)が存在する。この細胞は抗原提示細胞の一つで、抗原を取り込んで処理し、リンパ組織に移動してそれをT細胞に提示すると同時に強力にT細胞を刺激し、免疫応答を引き起こす先導役を果たしている。