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・化学物質過敏症

微量の化学物質に暴露されるだけで多彩な健康障害を呈する疾患と考えられている。しかし,診断基準が確立されておらず,臨床現場において混乱が見られる。類似の疾患概念としてシックハウス症候群があるが,住居・建築物内の環境基準を越えた化学物質による健康被害と考えられ同一疾患ではない。治療としては,原因物質が判明していれば原因回避がもっとも有効な方法である。

気管支拡張薬

交感神経刺激薬(β2刺激薬),キサンチン,副交感神経遮断薬があり,狭窄した気管支を拡張して空気の流れを改善する効果のある薬剤の総称。

気管支喘息

気管支喘息は気道の慢性炎症性疾患であり,気道の過敏性(気道過敏性)を伴う疾患である。種々の刺激に対し過敏に反応して,気管支平滑筋,気道粘膜の浮腫,気道分泌亢進などにより気道の狭窄・閉塞が起こる。症状としては,発作性の呼吸困難,喘鳴(ゼーゼー・ヒューヒューという音),咳で夜間あるいは早朝に起こりやすい傾向にある。

気道過敏性

気道過敏性とは非特異的な種々の刺激に対して気道が収縮しやすいことであり,喘息患者のほとんどすべてに認められる。喘息の人は健康な人にとってなんでもないような刺激(冷気・タバコの煙・線香の煙・香水のにおいなど)に敏感に反応して発作を起こす。

気道過敏性試験

喘息の特徴である気道過敏性を検査するためにアセチルコリンやメサコリンを吸入し気管支の過敏さを測定する検査である。これらの薬をごく薄い濃度からしだいに濃い濃度を吸入し,気管支が狭窄を始める点(閾値)を測定する。この値が小さいほど気道が過敏であるといえる。気道過敏性試験における閾値測定は喘息の診断だけでなく重症度の判定にも有用である。

吸入ステロイド

現在の喘息治療の中心をなす抗炎症薬の第一選択薬である。ステロイドは,抗炎症作用が現在の喘息治療薬の中でもっとも強いが,副作用も注意が必要な薬剤である。しかし,吸入薬は経口,静注などに比べ気道に直接到達することにより副作用が少なくしかも効果が大きくなる特徴を有する。現在,エアロゾルのプロピオン酸ベクロメサゾン,ドライパウダーのフルチカゾン,ブデソナイドが使用できる。

グリーンゾーン

喘息の自己管理を行うため考案された喘息管理ゾーン・システム(グリーン・イエロー・レッド)のひとつで,ピークフローの自己最良値の80~100%の範囲を示す。喘息はコントロールされた状態にあり、日常活動や睡眠に支障をきたすことなく、喘息症状もほとんどない状態である。

減感作療法

減感作療法は免疫療法とも呼ばれており,最初はごく少量のアレルゲン液を皮下に注射し,だんだんと増量しながら週に1~2回注射を繰り返していって,身体にそのアレルゲンに対する抵抗性を作るというものである。対象となるアレルゲンは主として室内塵と花粉である。

抗アレルギー薬

古典的には,肥満細胞(マスト細胞)からヒスタミンの遊離を抑制する薬剤の呼称であったが,現在では,ステロイドをのぞいたアレルギー反応に抑制効果を持った薬剤の総称。

好塩基球

血液中の白血球の一種でアルカリ性の色素で良く染まる顆粒をたくさん細胞内に持っている。アレルギーに重要な肥満細胞(マスト細胞)と類似の細胞であるが,役割に関してはまだ十分解明されていない。

抗原

アレルゲンの項を参照

好酸球

白血球の一種で酸性の色素で良く染まる顆粒をたくさん細胞内に持っている細胞である。アレルギー炎症には重要な役割を持った細胞で,炎症局所に集まってきて顆粒内にたくわえられたタンパク質を放出したり,化学伝達物質を産生したりして炎症の悪化を引き起こす。

抗体

免疫あるいはアレルギーの原因となる物質を抗原(アレルゲン)と呼ぶが,体内に侵入した抗原に対して身体が産生する免疫にかかわるタンパク質(免疫グロブリン:Ig)を抗体と呼ぶ。抗体は抗原と結合して種々の免疫・アレルギー反応を引き起こす。IgA,IgG,IgM,IgEなどの種類があり,IgA,IgG,IgMが免疫にIgEがアレルギーに関与する。