・ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議より
http://www.kokumin-kaigi.org/kokumin03_53_07.html
・健康を守るために知ろう「イソシアネート」
(5年前の常識ではもう生きられない)
NPO・VOC 研(化学物質による大気汚染から健康を守る会)津谷 裕子
●身の回りを取り囲む病原性の毒性物質
病原性とは、ウイールスやばい菌にしか使わない言葉ですね。
でも、この頃そこらに溢れてきたこの化学物質はたやすく病気を起こすのですよ。
●どんな症状?
イソシアネートは、急速に化学反応して、別なものに変わりますが、人に触れた化学反応では目や皮膚や呼吸器の炎症を起こします。
一般の化学物質に比べて、空気中にごくごく薄い濃度でも症状を起こします。臭いを感じないうちに。
繰り返していると過敏になって、工場でのごく薄い規制値よりも更に薄いどんな濃度でも酷い症状を再発するようになります。
生命に危険なほどの喘息発作までも。フィルター式のマスクでは防げなくて、ボンベに入ったきれいな空気を吸う式の呼吸器でなくては防げません。
呼吸器も冒されるので、酸素不足の症状にもなります。
頭がボーっとして、手足がうまく動かず、精神的にもおかしくなりますし、筋肉も痛むし、心臓や血管の動きも乱れます。
発がん性もあるとみなされています(表1)。
表1 イソシアネート、ポリウレタン空気汚染での症状
・皮膚、粘膜、目、呼吸器への刺激。
・気道感作による喘息(最も頻繁)。
・接触皮膚炎(刺激、アレルギー):発赤、かゆみ、蕁麻疹、四肢むくみ。
・過敏性肺質炎: 咳、ぜい鳴、息切れ、胸の圧迫感、不眠(気道閉塞症状)。
初回の急激なばく露で喘息状態(感作)、2~3カ月ないし数年で過敏性獲得、
喘息発作: 即時性(数分後)、遅延性(数時間後、40%)、両性。
感作後: 基準以下のどれほど少ないばく露でも生命危険性の喘息発作
( 喘息発症率:5~30%)、喘息は気道の閉塞性。
・過敏性間質肺炎:肺実質(細気管支と腺胞)の変質。
過敏性肺炎の初期症状:風邪のような、息切れ、空咳、発熱、寒気、発汗、吐気。
初期の診断困難。他の呼吸器疾患と共通の肺機能変化。
・びまん性間質繊維症(長期または繰り返しばく露):不可逆的に肺機能と呼吸能力が悪化。
・発ガン性: 人に対して発がん性があるとみなすべき物質(2Bランク)。
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動物実験: 経皮ばく露でも呼吸器系感作。
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防御方法: すべてのイソシアネートばく露を止めることしかない。
清浄空気を供給させるタイプの吸入具と、皮膚の露出防止。