ぜん息の用語集11 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・ひ
非アトピー型ぜん息
アレルゲンが見つからず、病因が特定できないぜん息。成人発症のぜん息にこのタイプが多い。→アトピー型ぜん息


ピークフロー
息を思い切り吸い込んで、一気にはき出したときの息の最大の速さ、いわば最大瞬間風速。ぜん息発作のとき、発作が重いほど息をはき出すのが困難になり、ピークフロー値は低下するので、発作の程度を客観的に知ることができる。
また、非発作時のピークフロー値は、成人ではぜん息が重症であるほど低値でぜん息重症度の目安になる。しかし、小児では重症でも正常範囲のことも多く、これだけではぜん息重症度の目安にならない。
ピークフローメーターで朝夕2回測定することにより、ぜん息の状態を正しく知り、治療や運動の目安を知ることができる。


肥満細胞
マスト細胞ともいう。アレルギー反応に深く関与する。肥満細胞表面にIgEと呼ばれる免疫グロブリン(免疫に関与するタンパク質)が付着し、アレルゲンと反応すると、ヒスタミンなどの化学伝達物質を放出して、ぜん息発作やアレルギー性鼻炎、じんましん、アナフィラキシーショックなどアレルギー反応を引き起こす。


鼻翼呼吸
息を吸うとき、小鼻が開くような息づかい。呼吸困難が強くなると、鼻翼呼吸をするようになり、中発作から大発作へ移行しつつあると考えてよい。指示された治療を行っても改善しなければ、直ちに診療を受けるべきである。



腹式呼吸
横隔膜、腹筋を有効にはたらかせた呼吸。有効な換気を効率よく行える呼吸法で、ぜん息発作時に利用することがすすめられる。まず、息をはくときにおなかを引っ込め、次に、息を吸うときにおなかを膨らまる。吸気時間1に対し呼気時間を3程度に、排気を十分に行う。普段から腹式呼吸の練習をしておくと、発作時に役立つ。


副流煙
火のついたたばこから立ち上る煙。喫煙者がフィルターを通して吸う主流煙より、間接的に吸い込む副流煙のほうが有害物質が多く含まれている。


フローボリューム曲線
息をはくときのスピードと量を測定すると出てくるグラフ。ぜん息の重症度を見るために行う肺機能検査のひとつ。重症な人ほど下に凸なカーブを描く。ピークフロー値が正常でも、息をちょうど半分はいたときのスピードが低下していると、細気管支がまだ正常の太さに戻っていないと判断される。



β2刺激薬
気管支平滑筋にある交感神経のβ2受容体を刺激して、収縮していた平滑筋を弛緩させ、気管支を拡張する作用をもつ薬剤。短時間作用型でリリーバー(救急薬、発作治療薬)として使用されるものと、長時間作用型のコントローラー(長期管理薬)がある。かつてのβ2刺激薬は心臓・血管系にも作用するため、動悸、頻脈、血圧上昇などが見られたが、近年開発されたβ2刺激薬にはこのような副作用はまれとなった。


β2刺激薬の定量噴霧式吸入剤(MDI、ハンドネブライザー)
短時間作用型β2刺激薬のハンドネブライザーは、即効性で吸入直後から2、3分以内に効果が得られ、少量で有効で全身的な副作用が出にくく、どこでもいつでも吸入できるという長所がある。しかしβ2刺激薬ハンドネブライザーへの過度の依存は危険で、誤った使用はぜん息死の危険を高める。短時間作用型β2刺激薬ハンドネブライザーを使用するときは、(1)発作時の頓用薬で長期管理薬ではない、(2)使用回数の増加はぜん息の悪化と治療の再検討の必要性を意味している、(3)使用は発作の初期に行うと効果がある、(4)数時間以内に再吸入が必要な場合は吸入後救急受診が必要である、(5)大発作では効果は不十分で一過性であり、吸入後直ちに救急受診をする、(6)気道過敏性を改善せず、頻回の使用はかえってぜん息を悪化させることがある──ことを十分理解しておく必要がある。使用上の注意を守り、医師の管理のもとに使用する必要がある。