ぜん息の用語集8 | 化学物質過敏症 runのブログ

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スクラッチテスト
皮膚に針で小さな傷をつけ抗原液を垂らし、その反応(発赤・膨疹)の強さを見て、抗原に反応するIgE抗体の有無や反応性をみる検査。


ステップアップ
発作をコントロールできないとき、薬物療法の種類を変えたり増量して、治療ステップを上げること。
ぜん息の長期管理には症状の程度により段階的アプローチが必要である。治療中に発作がコントロールできなくなった場合は、まず、アレルゲンその他の誘発因子とその対策について見直し、さらに、指示通りに服薬できていたか否か、あるいは吸入技術について再検討する。薬物療法の変更がさらに必要であれば、ステップアップする。


ステップダウン
治療を始めて、効果が見られたら徐々に治療レベルを下げていくこと。
初診時、発作を予防するために必要な治療を段階的に上げていく(ステップアップ)のではなく、十分と思われる治療でまず開始し、発作がコントロールされたら、治療を段階的に下げ、無発作の状態を維持するのに最低必要な治療を求める治療方式を指す場合もある。この方式は効果発現は早いものの、副作用のリスクがあるとして、主に成人に採用されてきたが、最近は小児のぜん息治療でもステップダウンの考え方が広くとられつつある。


ステロイド薬
ステロイド薬は、現時点では、ぜん息治療薬として最も有効な抗炎症薬である。吸入・内服・注射がある。極めて効力が強いが、経口や注射薬による全身投与では、短期間の投与では副作用は限定的であるが、大量・長期間使用すると重篤な副作用が出やすい。経口ステロイド薬を長期管理薬として利用するのは、重症でほかの薬でコントロールできない場合に限って使用される。吸入ステロイド薬は、通常の投与量であれば、副作用は少ない。


ストレス
生体に有害な影響を及ぼす要因。心理的ストレスはぜん息の症状を悪化させる要因のひとつと考えられている。


スペーサー
吸入療法を行うときの吸入補助器具。インスパイアー・イースR、ボルマチックR、エアロ・チャンバーRなど各種ある。
定量噴霧式吸入剤を吸入するとき、噴霧と同調する必要がなく、ゆっくりと吸入でき、気管支への薬剤の沈着量を増やす。小児や高齢者の定量噴霧式吸入剤吸入が容易になる。
吸入ステロイド薬(アルデシンR、ベコタイドR、フルタイドエアーRなど)の吸入にあたっては、原則として、スペーサーを用いる。
β2刺激薬定量噴霧式吸入剤(サルタノール・インヘラーR、アイロミールR、メプチンエアーRなど)などの吸入でも利用される。



せき込み
気道閉塞によるぜん息の発作の症状。しばしばぜん鳴(ゼーゼー、ヒューヒュー)を伴う。運動後や夜間から早朝にかけてひどくなる傾向にある。発作が出始めたら、早めに気管支拡張薬を服用する。


ぜん息死
2006年現在、年間におよそ2,800人がぜん息で死亡している。
ぜん息死を防ぐには、先ず、「ぜん息死が、まれではあるが、ありうる」ということを、患者、家族や周辺の人々、医療関係者が理解することが大切である。さらに、ぜん息に対する正しい理解と、適切な長期管理、急性発作に対する適切な対応がポイントになる。普段から定期的な診療を受け、発作が起きたらあらかじめ主治医と相談しておいた指示にしたがって薬の服用を行う。これで改善しなければ直ちに病院へ行き、治療を行うことが求められる。また、ぜん息死を防ぐため、β2刺激薬定量噴霧式吸入剤の使用にあたっては、使用上の注意を十分理解し、注意を守る必要がある。


ぜん鳴
気道がせまくなったために、呼吸によって生じる音。胸に耳を当てるとヒューヒュー、ゼーゼーと聞こえ、気道狭搾がひどくなると離れていても聞こえる。呼吸困難の兆候。



増悪
症状が悪化すること。
ぜん息において増悪因子として挙げられるのは、アレルゲン、呼吸器感染、運動と過換気、気象、二酸化硫黄、食品、薬物、心理的ストレス、過労、月経などである。