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イソプロテレノール持続吸入
イソプロテレノールは短時間作用性の気管支拡張薬で、気管支拡張作用は強いが心臓・血管系への副作用もでやすい。小児ぜん息で、大発作の際、心電図などでモニターをしながら酸素と同時に連続的に吸入し、有効な治療法。
インタールR(クロモグリク酸:DSCG)
抗アレルギー薬である。ぜん息では吸入薬が用いられる。一日に数回定期的に吸入して、気管支粘膜の炎症を抑え、発作を予防し、気管支粘膜を正常な状態に保つ。
インフルエンザ
急激な発病で高熱に達し、全身症状が顕著。鼻カタル、気管支炎、咽頭炎、頭痛、関節痛などを伴う呼吸器系疾患。インフルエンザウイルスの飛沫感染によって12月中・下旬~3月にかけて流行する。治療は抗ウイルス薬の初期からの投与と対症療法が行われる。予防として不活性ワクチンによる予防接種が65歳以上の高齢者で特に有効とされ、一般的に流行が始まる前の10月下旬より12月中旬ごろまでの接種がすすめられている。
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運動誘発ぜん息
運動により誘発されるぜん息発作。冷たく乾燥した空気を吸入すると運動誘発ぜん息は起こりやすく、冬季に起こりやすい。また、ぜん息が重いほど起こりやすい。入念な準備運動(ウォーミングアップ)をすると発作は起きにくくなる。また、運動前にβ2刺激薬、テオフィリン薬、DSCG、ロイコトリエン受容体拮抗薬などを服用すると予防でき、吸入ステロイド薬も日常適切に用いられていれば予防効果が得られる。発作が起こったら、直ちに運動を中止し、腹式呼吸を繰り返す。なかなか治まらない場合や悪化する場合は、β2刺激薬を吸入あるいは服用する。