神戸大学院教授の怒り 国の除染では効果はない3 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・高圧洗浄では取れない
  効果があまり出ない大きな原因は除染の方法にあります。

屋根の瓦、側溝のコンクリート、道のアスファルトの表面には数十マイクロメートル(1マイクロメートルは千分の1ミリ)の細かい穴があり、いま汚染のほとんどを占める放射性セシウムもその中にこびり付いていて、高圧洗浄しても取れません。

道路のアスファルトと側溝のコンクリートの間のすき間に流れ込んでもいます。側溝の汚泥を取り除いただけでは除染にならない。

本当に除染をするなら、家々の瓦を葺き替え、道路のアスファルト、側溝のコンクリートを剥がし、工事をやり直さないといけない。

塀がコンクリートなら、その上部も造り替える。庭の土なども3~5センチは削り取る。

このやり方なら、放射性物質を水で他所に移し替えるだけのことにならずに済む。
 しかし、こうした本当の除染を地域全体で完遂しようとしたら、かなりの年数がかかります。

その間、子どもたちを含めて住民を汚染地に留め置き、被曝するままにしておくのですか。

同じ福島県内でも、線量の低い会津地方などへの学校集団疎開など、さまざまな対策が打てると思うのですが、なぜ、こんな状態を国、県、市の当局者は放置しておくのか。

子どもたちの将来に当局者らはどんな責任が取れるというのでしょうか。
 --責任は政府、行政関係者だけですか。
 福島県に近い首都圏、東京都内には放射線関係の専門部門を備えた大学、研究機関がたくさんあり、専門家、研究者も大勢います。

ただ例外的な人を除くと、このテーマについては寂として声がない。

どういうことなんでしょうか。

なぜ知識人といわれる人たちからも、避難措置を国、県、市に講じさせ、せめて子どもたちだけでも救おうとする発言が聞かれないのでしょうか。

知識の欠乏か無関心なのか。