・4、水俣及び不知火海の水銀汚染を浄化すること
水俣湾及び不知火海はチッソ水俣工場からの数百トンの水銀によって汚染された。
また、水俣市内に多数の汚染場所が存在する。それらの完全浄化が不可欠である。
また、水俣湾埋め立て地は有害メチル水銀の一時保管場所であり、抜本的な浄化とは言えない。
大量の水銀汚染が無視されているまさにその場所で“水俣条約”のための儀
式が行なわれることは滑稽である。
政府は、浄化への道筋を示さなくてはならない。
5、被害者が地域社会で安心して暮らしていける医療や福祉の仕組みを
確立すること
胎児性被害者をはじめ、多くの被害者が医療や福祉に多くの不安を持ちながら、日々を暮らしている。
被害者にとって、金銭補償によって問題が解決するわけではない。病と闘い、重症患者の介護を続ける被害者達が安心できる医療や福祉の仕組みが不可欠である。
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これら課題は決して、水俣だけの問題ではない。
日本においては第2 の水俣病の犠牲地となった新潟をはじめ、世界には多数の水銀汚染箇所が存在する。
また、様々な水銀汚染が現在進行している。
この水俣の教訓が生かされてこそ、水銀条約は大きな意味を持つものであると私たちは信じている。
水俣の悲劇は水銀で汚染された魚を食べたことで起きた。
私たちは、魚を再び安全に食べられるよう世界の水銀汚染が十分に低減される水銀条約を強く望む。
以上
署名は、下記 署名団体(順不同)
水俣病互助会
水俣病不知火患者会
水俣病被害者互助会
NPO 法人水俣病協働センター
アジアと水俣を結ぶ会
グリーン・アクション
チッソと国の水俣病責任を問うシンポジウム実行委員会
東京・水俣病を告発する会
「季刊・水俣支援」編集部
水俣病東海の会
東海地方在住水俣病患者家族互助会
名古屋・水俣病を告発する会
アジア太平洋資料センター(PARC)
連絡先:
水俣病不知火患者会
〒867-0045 水俣市桜井町2-2-20
Tel/Fax: 0966-62-7502
E-mail: shiranui-v@drive.ocn.ne.jp
水俣病被害者互助会事務局
〒867-0023 熊本県水俣市南福寺108
Tel/Fax: 0966-63-8779
E-mail: ezg01444@nifty.ne.jp