福岡市における黄砂現象の影響調査(第1報) | 化学物質過敏症 runのブログ

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化学物質過敏症2
座長:長谷川眞紀(国立病院機構相模原病院アレルギー・呼吸器科)

P-291.福岡市における黄砂現象の影響調査(第1報)

岸川禮子1) 市瀬孝道2) 今井 透3) 鈴木基雄4) 西川雅高5) 下田照文1) 庄司俊輔1) 西間三馨1)
国立病院機構福岡病院1) 大分県立看護科学大学2) 聖路加国際病院3) 気象支援センター4) 国立環境研究所5)


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【目的】最近,黄砂による健康被害が調査され始めている.

黄砂は大気汚染物質,微生物,シリカなどが含まれ,中国や韓国では呼吸器,心・血管系の障害を起こすことが報告され,動物実験結果からは喘息や花粉症の悪化の可能性が報告されている.

今回,黄砂が観測される福岡市においてその影響があるかどうかを救急搬送の状況から検討した.

【方法】福岡市消防局の2002~2007年の6年間,2月~5月の4ヶ月間,日毎の搬送件数を呼吸器系,循環器系に分けて黄砂日の前後と比較した.

【結果】福岡市の黄砂日は3~4月にかけて2日~23日間/年(平均9日間)観測された.

その前後の搬送件数との関係は呼吸器系・循環器系ともに明らかな関係は認められなかった.

さらに気管支喘息(発作)件数について検討する.

第20回日本アレルギー学会春季臨床大会 2008年6月開催