臨床環境医学センター受診者の分析 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・一般演題
シックハウス症候群・化学物質過敏症
座長:岡田 千春((独)国立病院機構南岡山医療センター)

480.臨床環境医学センター受診者の分析

大友 守 西山晃好 長谷川眞紀 秋山一男 森 晶夫 三田晴久
独立行政法人 国立病院機構 相模原病院 臨床環境センター


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平成14年4月に当院に臨床環境医学センターが設置され,平成16年5月までに117名のシックハウスあるいは化学物質過敏症が疑われる患者が受診された.

我々の施設では

1.化学物質への暴露歴のあること,

2.症状が多臓器にわたること,

3.症状を説明できる他の疾患が否定できること,

4.慢性の疾患であること

の4条件を満たすものを化学物質過敏症の可能性例としたが,この間に49名が該当した.

サイトカインの測定や生化学的各種検査を行ってきたが,この疾患の特徴的なものは見られていない.

ただし静脈血ガス分析ではPvO2が40Torrを越えるものがコントロールに比べ明らかに多い.

今回は化学物質負荷室でのホルムアルデヒドやトルエンの負荷テストを行ったが,負荷テスト後PvO2の低下例も見られるなど一定の傾向はない.

さらに自覚症状の変化などもあわせてさらなる解析を行う必要がある.

第54回日本アレルギー学会総会 2004年11月開催