QEESIの有用性についての検討 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・一般演題
シックハウス症候群・化学物質過敏症
座長:岡田 千春((独)国立病院機構南岡山医療センター)

478.化学物質過敏症の診断における質問紙QEESIの有用性についての検討

西山晃好1) 大友 守1) 長谷川眞紀1) 秋山一男2)
独立行政法人国立病院機構 相模原病院 臨床環境医学センター1) 独立行政法人国立病院機構 相模原病院 臨床研究センター2)


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(目的)化学物質過敏症(以下CS)の診断は臨床的診断基準に基づいて行われるが,主観的要素が大きく精神疾患や他疾患との鑑別が容易ではない.

質問紙はある程度の客観性を持たせるものの臨床診断とのずれも生じる.MCSに使用する一般的な質問紙QEESIについてその有用性を検討した.

(方法)当院臨床環境医学センターを受診した117名について,初診時に質問紙QEESIを配布し調査した.

CSの可能性が高いと診断した49名と非CSと診断した68名について,質問紙から,症状の程度,化学物質の不耐性,日常の障害程度と診断の結果を比較した.

(結果と考察)CS診断群と非CS診断群では,質問紙で点数化したところ症状の程度に大きな格差は認めなかった.

またマスキングと呼ばれている効果については,臨床上の診断とずれを認めていた.

化学物質暴露に対する不耐性の得点は,有意にCS診断群のほうが大きかったが,特徴的な症状の程度と化学物質暴露に対する不耐性の得点が高得点でありながらMCSの診断に至っていない症例も15例あり,逆に両者の得点が低いにもかかわらずMCSの診断となった症例が11例あった.

第54回日本アレルギー学会総会 2004年11月開催


runより:QEESIは自己診断なので得点のつけ方にバラつきがあります。

ブログにあるQEESIには得点の判断基準を設けてます。

毎回同じ基準で行うのが現在の目安に繋がります。