化学物質過敏症外来受診者の予後判定における問診票QEESIの有用性 | 化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 runのブログ

化学物質過敏症 電磁波過敏症 シックスクール問題を中心としたブログです

・一般演題
シックハウス症候群・化学物質過敏症
座長:岡田 千春((独)国立病院機構南岡山医療センター)

477.化学物質過敏症外来受診者の予後判定における問診票QEESIの有用性

水城まさみ
国立病院機構盛岡病院


--------------------------------------------------------------------------------
【はじめに】前回の本学会において化学物質過敏症外来受診者に化学物質過敏症(MCS)のスクリーニングのための問診票であるQEESIを用いて種々の化学物質不耐性と症状,日常生活障害との関連性をみた.

この中でQEESIはMCSの診断のみならず,症例の特徴を予測し治療の方向性の決定や予後判定にも有用であることが示唆された.

今回は初診時にQEESIを実施した患者の予後調査と再度QEESIを実施して,治療として介入した環境改善や生活改善の実施状況とQEESIスコアの変化との関連性を検討した.

【対象および方法】初診時QEESIを実施した患者の中で予後調査を実施し得た22症例(男2例,女20例).

予後調査票とQEESIを郵送して自己記入式で回答を得た.

【結果】初診時MCS患者でない可能性が高い群の中では新築やリフォームから3ヶ月以内に受診した症例が多く,換気改善や職場の配置転換や離職などで症状が著明に改善している例が大半を占めた.

少数ではあるがこの群の中からMCSである確率が非常に高い群に移行した症例がみられた.

MCSの確率が非常に高い群では曝露歴が長い傾向がみられ,種々の対処によっても症状,化学物質不耐性スコアとも有意の改善がみられない難冶症例が多かった.

【結論】QEESIを経時的にみていくことは,MCSの予後判定や治療の検証をしていく上で非常に有用である.

第54回日本アレルギー学会総会 2004年11月開催


runより:私は月1回QEESIをやります、また推奨しています。

自分で思いついたのですが正しかったんですねぇ・・・