・アレルギー・リウマチ情報センターより
http://www.allergy.go.jp/allergy/index.html
Qスギの花粉症がある。飛散時期の注意点を。
花粉対策として、風の強い暖かい日には外出を避けるようにしてください。
そうもいかないときはマスクをかけ、帰宅後は手を洗い、うがいをしてください。
健康管理も大事で風邪を引くと花粉症の症状も悪化しますから気をつけてください。
また早めに受診して症状にあわせた薬をもらってください。
・主な花粉の飛散時期を知りたい。
春先になると杉の花粉が飛び始め、少し遅れてマツやヒノキの花粉が飛びます。
このシーズンが過ぎるとイネ科の花粉の季節です。
秋はブタクサ、ヨモギの花粉が飛びます。
Q 杉の花粉飛散量は増えているのか。
戦後山が荒れて復興に全国の国有林に杉が植えられました。
杉は若木のうちは花粉をあまり産出しませんが樹齢30年以上になると大量の花粉が飛ぶようになります。
今がちょうどそういう時期に当たるのでしょう。
・アレルギーのある人は中耳炎にかかりやすいと聞いたが・・・。
浸出性中耳炎にかかりやすいといわれています。
アレルギー性鼻炎や喘息に合併しやすい慢性副鼻腔炎があると、耳からのどへ抜ける管つまり耳管に炎症を起こしやすくなります。
耳管炎があると耳管が閉塞してしまい、耳から液が出なくなって中耳に水がたまるのだろうといわれています。
難聴や自閉感(耳の詰まった感じ)があり、自分の声が響いたり大きく聞こえたりします。
Qヨモギのアレルギーで減感作療法を2年やって症状が良くなった。
いつまでやればいいのか。
・ 減感作療法は現時点では唯一の根本的治療法です。
欠点は効果が出るのに時間がかかること(月単位から、年単位)、すべての人に効くわけではないことです。
効果判定に1年、効果があれば少なくとも3年くらいは続けるつもりで始めてください。いつまでやればいいのかという点ではまだはっきりしたことは言えません。
しかし、減感作注射は最終的には4~6週に1度くらいになるはずですから、無理なく通院できるのならできるだけ長く続けることを勧めます。
Q中2の男子、アトピーと喘息があったが最近はわりと良くなった。
しかしいつも鼻がつまっているようで口をあいて寝ている。
苦しそうで何とかしてやりたいのだが。
・アレルギー性鼻炎以外の可能性もありますが、アレルギー性鼻炎でも最後に出てくるのは鼻閉で、鼻で息ができないというのは非常につらいことです。
薬物療法などいろいろな治療を試みてどうしても軽減しなければ鼻甲介切除の手術をすることもあります。
Qアデノイドがあって診てもらったとき、大きいことは大きいが自然に治っていくといわれたが。
・ アデノイドというのはリンパ組織で5歳から7歳くらいが一番大きくてだんだん小さくなるのがふつうです。
しかしアデノイド増殖症といってアデノイドがいつまでも大きい人がいてそういう人はきちんと耳鼻科で診てもらう必要があります。
Qスギの花粉症だが薬を早めに始めた方がいいのか。
・花粉の飛散時期の2週間ほど前から予防投与をすれば有効です。
1月から飛ぶこともあります。
花粉情報に気をつけてください。
3月中旬になれば春風とともに大量飛散しますから、症状がひどくなってからでは予防薬の効果もあまり期待できません。
Q乾布摩擦などは効果があるか。
・ 夏の暑いうちから始めてなれている人は風邪予防などにもいいのですが、寒くなってから始めるのはあまり効果的とは言えません。
Qスギの花粉症は日本にしかないと聞いたが本当か。
・本当です。日本杉は日本国内にしか生えていないので、スギ花粉症は外国にはありません。
日本でも北海道にはごく少数の杉が見られるだけなので症状が重くてどうしようもない人はスギ花粉の飛散シーズンは北海道に避難すると軽快します。
日本に長期滞在している外国人にスギの花粉症が発症するという報告もあります。
Qマスクはどんなものを使えばいいのか。
・市販のもので結構です。ガーゼのマスクより不繊布のマスクの方がより効率よく花粉をブロックしてくれます。
価格と性能は必ずしも一致しません。顔面への密着度から言うと平型よりもお椀型の方が勧められます。