気管支喘息患者の吸入流速に影響を与える患者背景因子 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・一般演題
気管支喘息 診断
座長:興梠博次(熊本大学大学院医学薬学研究部呼吸器病態学)

P1-2-8.気管支喘息患者の吸入流速に影響を与える患者背景因子

田中明彦1), 横江琢也1), 山本義孝1), 松倉 聡1), 大田 進1), 服部夕子2), 津籐沙織里2), 鈴木香織2), 星澤浩美2), 足立 満1)
昭和大学医学部呼吸器・アレルギー内科1), 昭和大学病院看護部2)


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〔背景と目的〕吸入ステロイド薬(ICS)は,気管支喘息治療において最も有効な治療薬であり,吸入流速はICSを選択する際,一つの指標となる.

そこで今回我々は,喘息患者における吸入流速に関与する患者背景因子について検討を行った.
〔方法〕当院通院中の65名の喘息患者に対して,インチェックを用いて吸入流速を測定した.
〔結果〕患者の平均年齢は67.5才,男性20名,女性45名で,平均罹患年数は31.67年であった.吸入流速の平均は83.85L/分であった.

男性の平均流速は84.40L/分(平均年齢66.44才),女性の平均流速は73.33L/分(平均年齢69.32才)と有意に高値を示した.

また,吸入流速は身長,喘息コントロールテスト(ACT)スコア,%FEV1.0とは順相関,喘息患者の年齢とは逆相関を示した.

また,過去1年間に喘息症状の悪化による定期外の外来受診を行った患者の吸入流速は,行わなかった患者と比較し有意に低値を示した.
〔結語〕喘息患者における吸入流速は,高齢,女性,低身長,喘息コントロール不良,低肺機能(1秒量)などの患者において低値を示す傾向があることが示唆された.

第22回日本アレルギー学会春季臨床大会 2010年5月開催


・runより:ABPAとはアレルギー性気管支肺アスペルギルス症(アレルギーせいきかんしはいアスペルギルスしょう、英: allergic bronchopulmonary aspergillosis、ABPA)は、アスペルギルス属のカビが原因で気管支炎などのアレルギー症状が引き起こされる病気。アレルギー性気管支肺真菌症(allergic bronchopulmonary mycosis、ABPM)の一種。呼吸器専門医師以外には、まだあまり知られていないため、他の病気と誤診されることもある。