・ぜん息などの情報館(一般の方)より
http://www.erca.go.jp/asthma2/
ダニの死がいやふん、カビの胞子、そしてこれらを含むハウスダスト(家屋内のチリやホコリ)は、ぜん息の発症・悪化を招く代表的なアレルゲンの一つです。
気密性が高く、冷暖房によって年中快適な温度が保たれた室内は、ダニやカビにとってもまさにすみ心地抜群。それらの温床をつくっていないか、室内環境を見直し、掃除をはじめとする日ごろの手入れを徹底して、ダニ・カビをシャットアウトしましょう。
ダニを追い出そう!
ダニをシャットアウトするには、まず、その温床をつくらないこと。ホコリがたまりやすく、ダニがすみやすい条件は、わたしたちの生活空間のいたるところに存在します。見落としている点はないか、望ましい部屋づくりのポイントをチェックしてみましょう。
掃除はこまめに、念入りに
生活環境からダニ、その死がいやふんを含んだハウスダストを排除するには、掃除機がけを基本とする掃除を、こまめに、念入りに行う必要があります。労力をむだにしないためにも、効果的な掃除のコツをつかみましょう。
有効な掃除機がけのポイント
ポイント1
1m2あたり20秒
床・寝具とも、1m2あたり20秒(6畳間で3分強)以上を目安にゆっくりかけましょう。寝具類は両面にかけるようにします。
ポイント2
吸引力は210W以上で
掃除機の吸引力(吸い込み仕事率)は210W以上を目安に設定します。
コードレス掃除機は吸引力が弱いものもあるので、購入する際に確認しましょう。
ポイント3
窓を開け、換気をしながら
掃除機をかけるときは窓を開けて換気をし、排気や舞い立つホコリを逃がすようにしましょう。
ポイント4
紙パックの交換は早めに
吸い込んだゴミをためる紙パックは、いっぱいになると吸引力が落ちてしまうため、早めに交換しましょう。
ポイント5
ふき掃除も並行して
家具の上や窓のサッシなど、掃除機がけしにくく、ホコリのたまりやすい場所のふき掃除も並行して行いましょう。
効果的な寝具のお手入れを
エサとなる人のフケ・アカなどが多く、温度・湿度も最適──寝具には、ダニのすみかとしてもってこいの条件がそろっています。
それだけに、日ごろのお手入れも大切。ポイントを押さえて正しく行いましょう。
寝具類は1~2週に1回、1m2につき20秒以上の時間をかけて両面を掃除し、晴れた日には天日干し後に掃除機をかける
丸洗いできるものはする(ダニの死がい・ふんは水に溶ける)
マットレス、布団、枕はカバーでくるみ、カバーは週1~2回洗濯する
毛布を使い始めるときは、できれば丸洗いし、天日干しした後、掃除機をかける
高密度繊維布団カバーの利用は効果的である
寝具の湿気を抑えるため、室内や押し入れの換気をこまめに行う