・代表委員会のいくつかの所見
ICDを更新するためのルールが変更になった。
以前は国家の保健関連代表だけが参加できた。
現在は、新たなコードを開発するための参加に関して、有益な仮想的プラットフォームを通じて、もっとオープンになった。
”WHOキャンペーン2011”から、両方の疾病について、調整され、合意された基準の下に、世界中のワーキング・グループが参加をすることができる。
我々は、 MCS と EHS の存在を示す十分な科学的証拠があり、すでにICDで認知されている他の諸国と同様に、アクセスコード(ICD)を持つことは特に大きな問題とはならないと信じる。
肯定的に評価させるために、WHO手法に従って情報を系統化しなくてはならない。
我々は神経系症状が最も重要であるということを忘れてはならないが、恐らく、最も微妙な部分は、MCSとEHSはともに複数の器官(系)の疾病であり、分類上、異なる分野(医学的特殊性)に配置される可能性がある。
我々は、ICDにおける分類を含んで、これらの新たに出現している疾病に対するいくつかの疑問に答える新たな医学的パラダイムを確立する必要がある。
WHOは、これらの症状が存在することを知っている。
WHOの中で、これらの疾病の緊急性は論争を引き起こしたが、2015年のためのICDの開発のための手法が変化したという説明、及びワーキング・グループへの参加の可能性は、認知のために新たな可能性を開くものである。
各国は、WHOとは独立に、これらの疾病を認知し、それらを自国のICDに含めることができる。
WHOによれば、各国はこの問題に対して自主権を持つからである。
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訳注1: QEESI 問診票
Quick Environmental Exposure and Sensitivity Inventory (QEESI) / Claudia S Miller, MD, MS
日本語版
QEESI 問診票http://www6.shizuokanet.ne.jp/eikanctr/sickhouse/QEESI.pdf
QEESI 結果の判断基準http://www.dis.h.u-tokyo.ac.jp/byomei/icd10/
訳注2:日本のICD
日本では2009年10月1日付けで、標準病名マスターに化学物質過敏症が加えられた。
ICD-10 の分類コードは、T65.9(その他及び詳細不明の物質の毒作用,詳細不明の物質の毒作用)である。(交換用コード:QV58、ICD-10:T659、レセ電算コード:8845221)
ICD10 国際疾病分類第10版(2003年改訂)
http://www.dis.h.u-tokyo.ac.jp/byomei/icd10/