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・「化学物質過敏症」とは  
:厚生省(当時)の厚生科学研究「化学物質過敏症に関する研究(主任研究者:石川哲北里大学医学部長(当時))」(平成8年度)において、「最初にある程度の量の化学物質に暴露されるか、あるいは低濃度の化学物質に長期間反復暴露されて、一旦過敏状態になると、その後極めて微量の同系統の化学物質に対しても過敏症状を来たす者があり、化学物質過敏症と呼ばれている。

化学物質との因果関係や発生機序については未解明な部分が多く、今後の研究の進展が期待される。」との見解が示されています。
なお、最近の厚生労働省室内空気質健康影響研究会報告書では、「化学物質過敏症」の呼称について、「MCS(多種化学物質過敏状態)に相当する病態として示す医学用語として必ずしも適当であるとは考えられない」との見解を示しています。
現在のところ、空気中に微量(空気1立方メートルにマイクログラムの量程度)に含まれる化学物質がヒトにどのような影響を与えるか、また、そのメカニズムなどについては未解明です。

また、診断方法や治療方法なども確立していません。

医学領域での今後の研究の進展が期待されます。
※環境省は、「化学物質過敏症」を本態性多種化学物質過敏状態と称しています。


化学物質の少ない建物にするにはどうすればよいですか  
:平成15年7月に改正建築基準法が施行されました。

ホルムアルデヒドは発散区分に応じた使用制限などが規定され、また、常時換気設備の設置が盛り込まれました。

その結果、これからの施設は材料の選定など計画段階から低ホルムアルデヒドの建物を作ることが可能になりました。
しかし、トルエンなどその他の化学物質は、まだ材料の品質を評価する公的な規格規準がなく、何を使用するかなどの法令上の規定がありません。

したがって、ホルムアルデヒド以外の化学物質をできるだけ少なくしたいときは、それぞれの自治体で建築工事仕様書に化学物質の少ない「環境配慮型」「環境対応型」製品の採用などを明記する必要があります。

(これは、発生源を「なくす」対策です。)
また、揮発してくる化学物質を室内に溜めないよう、部屋の状態や使用状況に応じて換気設備を運転したり、窓や欄間を定期的に開けるなど、換気に努めることが重要です。

(これは、発生した化学物質を「減らす」対策です。)
化学物質の少ない室内環境のために 使わない
安易な使用は避ける

持ち込まない
新たな発生源を加えない

追い出す
部屋に応じた適切な換気

取り替える
揮発しない(しにくい)ものと交換する

なくす
発生源を取り除く