・2011年9月22日 10:50
福山町では、坂元醸造、重久盛一酢醸造場、福山酢醸造、福山こめ酢、宇都醸造をはじめとする醸造元7社が「鹿児島県天然つぼづくり米酢協議会」(会長:坂元昭夫)を組織している。
参加メーカーが出荷する黒酢は、すべて壺を使って半年以上の発酵・熟成期間を経た純米黒酢。
同協議会では、消費者や流通関係者の理解を得るための知識の習得や加盟各社の意識の向上を図ることにより、黒酢の品質確保や表示の適正化を目指している。
表示や品質面で1社にでも問題が生じると福山町のブランドに傷がつくため、品質特性やトレーサビリティなどに関する勉強会を定期的に開催し、日本農林規格(JAS規格)制度に関するセミナーなども積極的に開催するなどで会員企業の啓蒙活動を展開している。
協議会会員企業から出荷される製品は、協議会の認証マークで農林水産省が推奨する「Eマーク」(農水省ふるさと認証食品)と、(財)食品産業センターが推奨する「本場の本物」認定マークを付すことで、ほかの地域とは違う福山町産黒酢の独自性を打ち出している。
ただし「Eマークの認知度は今ひとつ」とする同協議会では、今後「本場の本物」の認知向上を目指して積極的な啓蒙活動を展開する意向のようだ。
(つづく)
【田代 宏】