【内分泌撹乱化学物質(環境ホルモン)】4 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・【内分泌撹乱化学物質(環境ホルモン)】
古武家善成

 この分野に関する研究は,試験法・検知系の開発,毒性・作用機序の解明,ヒトおよび野生生物への影響,リスク評価・管理などの方向で進められている。

特に,内分泌撹乱化学物質を特定する試験法・検知系に関しては,複数生物種の使用や二世代影響試験を導入した標準化がOECDを中心に進められている。

行政の取り組みは各国で行われているが,化学物質の登録・評価・認可に関するREACH規制にみられるようにEUでの取り組みが特に進んでいる。

環境省も1998年以降,SPEED’98やExTEND2005の名称で対応方針を出しており,これまでの魚類二世代影響試験結果から,調査した36物質中ノニルフェノール,p-オクチルフェノール,ビスフェノールA,o,p’-DDTの4物質に内分泌撹乱作用が認められたとしている。

行政の対応では,今後,胎児,乳幼児など高感受性集団や,異変がみられる野生生物を考慮した具体的な化学物質規制が問題になると考えられる。