ガスストーブ排気の変異原性,染色体異常誘発性 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・出典:食品・薬品安全性研究ニュース
http://www.jpha.or.jp/jpha/jphanews/anzensei.htm
・「ガスストーブ排気の変異原性,染色体異常誘発性」
 暖房具の使用によって室内の空気が汚染され,大気汚染よりもはるかに高度な,健康を障害するおそれがある汚染になることもある.

とくにガスストーブからの燃焼ガスや浮遊粒子(煙)には種々の有毒物質が混入している(酸化窒素,二酸化窒素,一酸化炭素,多環芳香族炭化水素 (PAH),フォルムアルデヒドなど). それらの物質を個別に測定することも必要であるが,ここではガスストーブ排気を一括して変異原性を調査した.
 メタンガスを用いるガスストーブ2台(新品で燃焼が完全なものと古くなって燃焼が不完全なもの)について,排気ガスの CO, NO, NO2 測定,またファイバーグラス膜フィルターで捕捉した浮遊粒子の PAH を分析し, 一方, ガスと捕捉粒子の変異原性を, 細菌を用いる復帰変異試験 (TA98, TA100 株および YG1024 株を用いた Ames 試験,S9 による代謝活性化試験を含む) および植物 (ムラサキツユクサ #4430 株) を用いた染色体異常試験(小核試験)で検討した.
 ガス分析では,とくに古いストーブの排気から大量の CO, NO, NO2 が,検出された.菌を植えたペトリ皿を入れたデシケータに排気ガスを通して行った Ames 試験は陰性であった.

排気ガスを水または DMSO に通して得た液も Ames 試験は陰性であった.

しかし,古いストーブ排気をジクロロメタン (DCM) に通して得た液は明らかに陽性 (S9 活性化試験) であった.

捕捉粒子の抽出物は Ames 試験は陰性であった.

より感度の高い Kado 試験では,代謝活性化を行った TA98 での試験で陽性となった.
 このように,有害性は明白ではなかったが〔また,実験は僅か2台の同種のガスストーブの測定と,ごく限られたものであったが〕,ガス暖房機の不適切な使用によって,有害なガスまたは粒子(煙)の放出が起こり,健康を害する恐れはある.

職業的な曝露,幼児,病者,高齢者などにはとくに考慮が必要であろう.


runより:悩んだ末に化学物質過敏症のカテゴリーに入れました。

原因物質の可能性が高いと思ったからです。