燃焼毒性学という考え方3 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・有機化合物が燃焼することにより, ホルムアルデヒド, 不飽和アルヒデヒド(アクロレインなど), イソシアネイト(ポリウレタンから発生する)など多種多様な刺激性をもつ有機物が発生する. 燃焼毒性ではその中でも, セルロース誘導体がいぶった場合, あるいは, ポリエチレンを燃焼させた場合にも発生するアクロレインが最も重要である.

数 ppm といった非常に低い濃度でも, アクロレインは眼および上部気道に対し刺激性があるが, 興味深いことに, ヒヒの実験では, 2780 ppm を5分間曝露しても無力状態にはならなかったという報告がある.

しかし, この実験の後, またそれより低い濃度に曝露された後, 数時間後には呼吸器の合併症で死亡したと報告されている.

有機化合物が燃焼し, 1 m3 当たり 1 g の刺激性有機物が発生した場合, 感覚器に対する刺激性を有するため無力の状態に陥り, 1 m3 当たり 10 g の刺激性有機物が発生すると, 肺に対し刺激性があるため生命が脅かされる.
 二酸化窒素および一酸化窒素は, 酸素が豊富に存在し, 窒素を含む物質が燃焼した場合に発生する. 二酸化窒素は一酸化窒素の約5倍で, シアン化水素と同程度の毒性を持つ. 窒素酸化物の毒性は主に肺に対する刺激性であり, ラットでは曝露後1日以内に死亡が認められる.
 以上のような物質の毒性を評価するために, 様々な指標が定められている. 一般的にはラットを燃焼ガスあるいは煙に30分間曝露した場合, 50%死亡率が認められる濃度, すなわち 30 min LC50として表されることが多い.

また, 現在では, UPITT, DIN 53436, ASTM E1678, ISO 13344 など数種類の試験方法があるが, 各方法の濃度の表記法や曝露時間などに違いがあるため, 各試験の結果を比較する場合は注意が必要である.

実験動物としては, 主な毒性がガスを吸収した際の窒息性障害である場合, ラットはヒトへの外挿に適した動物である.

過去15年間に様々な物質を燃焼させた際 (発生するガス) の LC50 が求められ, また, その毒性に関する有効なデータが蓄積しており, 現在では動物実験を行わなくてもその毒性を評価する方法が生み出されている.

その一つとして, Fractional Effective Dose (FED) が求められているが, この値はすでに行われた試験からそのガス状の毒性物質に関する50%死亡率の Ct product (濃度と曝露時間を乗じたもの)を統計学的に求め, その値に対する所定の試験の Ct product の割合で表される.

また, 一酸化炭素とシアン化水素, 塩化水素と一酸化炭素, あるいは塩化水素とシアン化水素を組合せて曝露した場合, これらの LC50 値はほぼ相加的となることが認められているが, ガスを混合させた場合の FED についても計算式が得られており, この式による FED 値も極めて有効な方法である.


runより:燃焼するとダイオキシン、ホスゲン等の猛毒が出来ます。

体内でもエネルギー変換は燃焼なので変性は起こります。

梅干は酸性ですが、食品としてはアルカリ性です。

これは梅干を燃やすとアルカリ性の炭になるからです。