フドステインによる,気管支喘息患者における痰症状 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・一般演題
気管支喘息:病態と治療2
座長:興梠博次1), 鈴木直仁2)(1)熊本大学大学院医学薬学研究部呼吸器病態学, 2)同愛記念病院アレルギー・呼吸器科)

MS1-2-5.フドステインによる,気管支喘息患者における痰症状と健康関連QOL改善効果

大林浩幸
東濃厚生病院 アレルギー呼吸器科


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【目的】気道上皮杯細胞の過形成抑制作用を有するフドステインが,喘息患者に残存する痰症状を改善し,健康関連QOL(HRQOL)を改善するか検討した.【方法】3ヵ月以上吸入ステロイド剤を安定使用するが,痰症状の残存する中等度喘息患者29名(平均年齢74.7±11.3歳)を対象とした.

他剤は変更せず,フドステイン1200mg/日を追加投与し,投与前・4週・8週後の痰・咳症状とHRQOL改善を検討した.HRQOL評価法として,AQLQとSGRQを用いた.

【成績】フドステイン投与4週目より,有意に痰喀出回数が減少し,痰の性状のスコアも改善した.

「痰の切れにくさ」と「痰喀出時に要する咳回数」スコアは,投与8週後に有意に改善した.AQLQ symptoms,activity limitation,exposure to environmental stimuliが,8週後に有意に改善した.一方,SGRQ Symptom,Activity,Impact,Overallのいずれも投与4週から8週まで有意な改善を持続した.「痰のつかえ感」と「痰の切れにくさ」の0-8週の改善度は,SGRQの全項目とAQLQの一部の0-8週改善度と有意に相関した.

「痰喀出時に要する咳回数」の0-4週・0-8週改善度は,AQLQとSGQR双方の0-4週・0-8週改善度と有意に相関した.

【結論】フドステインは,喘息患者の痰症状を早期に有意に改善し,HRQOLを有意に改善する.

第18回日本アレルギー学会春季臨床大会 2006年5月開催

runより:フドステインは痰の切れをよくするお薬です。