チオプロニンによる薬剤誘発性天疱瘡の1例 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・一般演題
薬物アレルギー1
座長:足立厚子(兵庫県立加古川医療センター)

P5-1-6.チオプロニンによる薬剤誘発性天疱瘡の1例

石井文人, 吉村和弘, 古賀浩嗣, 森 敏恵, 名嘉眞武国, 安元慎一郎, 橋本 隆
久留米大学医学部皮膚科学


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【症例】75歳男性.10年前に関節リウマチと診断され,5年前よりサラゾスルファピリジン(アザルフィジンEN),半年前よりチオプロニン(チオラ)を内服していた.体幹,四肢に紅斑とびらんが出現してきたため当科を紹介受診した.

蛍光抗体直接法でIgG,C3の表皮細胞膜への沈着を認めたが,蛍光抗体関節法およびELISA法では血中抗表皮細胞膜抗体,抗Dsg1,Dsg3抗体は陰性であった.薬剤内服の中止により速やかに皮疹は改善した.

またチオプロニンのdrug lymphocyte stimulation test(DLST)のstimulation index(SI)値が上昇していた.

以上の臨床症状と経過,検査所見よりチオプロニンによる薬剤誘発性天疱瘡と診断した.若干の文献的考察を加えて報告する.

第22回日本アレルギー学会春季臨床大会 2010年5月開催