入院患者数の経年変化と季節性 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・一般演題
小児喘息 疫学・統計
座長:近藤富雄(大垣市民病院小児科)

P2-3-6.小児気管支喘息入院患者数の経年変化と季節性についての検討

寺田明彦, 須田裕一郎, 平林靖高, 水野美穂子
大同病院小児科


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【研究背景】喘息長期管理薬にICSが導入され,発作での入院数が減少してきたが乳児喘息の入院は増加したとの報告がある.

当院での小児喘息入院患者数の年齢ごとの経年変化について検討した.

【方法】2004年1月から2008年12月までに大同病院小児科に入院した0歳から15歳までの患者の電子カルテから気管支喘息患者を抽出し年齢層別入院患者数,平均在院日数,季節別入院患者数(年齢層別累積数)について検討した.

【結果】2004年から2008年までの大同病院入院患者数は増加傾向であったが,喘息患者の占める割合は横這いであった.

2004年から2008年までの喘息入院患者は増加傾向であった.

2歳以上6歳未満の入院が増加する一方,2歳未満の入院は一旦減少し再び増加した.

2歳未満では秋(10月から12月)に入院が多い傾向があるものの他の年齢層ほどではない.

それに比べ2歳から5歳以下では秋,6歳から15歳以下では秋と冬(1月から3月)にも入院が多く季節性がより明瞭になる傾向であった.

【結語】当院では喘息入院患者総数は増加傾向であったが,乳児喘息の入院数は増えていなかった.

発作好発期は年長児ほど秋が多く春は少なくなってきている.

第22回日本アレルギー学会春季臨床大会 2010年5月開催