・出典:耳鼻科50音辞典
http://homepage1.nifty.com/jibiaka50/index.htm
・【副鼻腔炎と鼻ネブライザー】
副鼻腔炎一般も参考にしてください。
耳鼻咽喉科で何の為に鼻ネブライザー治療をそいてるのでしょうか?確かに『蒸気を鼻の中に入れてるだけ』と思われる方が多いかもしれません。
しかし、普通ネブライザー液は、水だけではなく、抗生物質や粘膜をきれいにする目的の薬液は規定分量を病院によって違うにしろ、入れています。
要するにこの薬液をいかに病的になってる副鼻腔粘膜にとどかすかの目的がネブライザーです。
この薬液分子の副鼻腔内の粘膜到達と浸透によって、副鼻腔内の病的な粘膜をきれいにしてるということでしょうか。
特に自然孔(前に書いた副鼻腔炎から読んでください)から副鼻腔内に小さな粒子として薬剤を噴霧させると言う言い方がいいでしょうか。
鼻の処置に行かれるとおそらく先生が鼻の中をみます。
そして,きちんと状態をチェックします。
そしておそらく鼻の中に薬液を噴霧したり鼻の中を吸入したりして,いったんきれいにしてから、ネブライザーです。
ネブライザーによって発生する気体は蒸気発生器より『分子の量が小さい』ということです。
それによって、より遠く、飛ばします。
この場合蒸気だけだったら鼻の中に
入っておしまいなのですが、要するに副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎の場合上の目的で副鼻腔の中に、こういった薬液分子を入れないといけないのです。
そのためネブライザーにより、より遠く(鼻の中だけでなく副鼻腔の中に)
飛ばすために分子が小さく出るようにしています。
それから、普通この副鼻腔へは鼻から『自然腔』という、鼻の中にある小さな穴があって交通していますが、この通路を通して分子を入れる場合鼻の悪い人は特にこの穴が閉じ気味なんで、これを前もった先生のもとでの鼻の噴霧と吸引によってネブライザーの小さな分子が副鼻腔内に入るように処置してるわけです。
単に鼻水をとるだけではないのです。
特にこういった鼻の疾患を長年もってる人は自然腔の周辺の粘膜が浮腫になっていて交通が悪く、副鼻腔に、そのままでは交通がないので,一応交通路を
処置でつけるわけです。
ですから家庭で『ネブライザーは出来ないか。』と私も聞かれますが、こういった訳でより確実にネブライザーでの薬液分子を鼻の中から副鼻腔の中に入れるように耳鼻科で処置をしてからにしているのです。
副鼻腔炎 ネブライザーや吸入液の内容、そして妊娠中に可能か?なども参考にしてください。
確かに通院もそして鼻の吸引も大変かもしれません。
妊娠してもその薬剤は、食塩もしくは水に微量入ってるだけで、鼻粘膜で大抵
代謝分解されるので体内にはほとんど移行しないので心配はありません。
妊娠中でも可能な治療です。