・出典:耳鼻科50音辞典
http://homepage1.nifty.com/jibiaka50/index.htm
・花粉症とアレルギー性鼻炎
【アレルギー性外耳道炎、季節性の外耳道炎(掻痒、かゆみ)】
昨年秋から、鼻、喉、目以外、結構季節性の外耳道炎の方が来ます。
季節性にひどく痒い、しかも花粉に対する反応も過去に喉とか鼻に対して鼻炎とか咽頭炎などで出てた。
花粉症に一致して皮膚が痒くなることがあります。関係するのでしょうか?
アレルギー性鼻炎や花粉症と皮膚炎もお読みください。
特に秋はブタクサ、カモガヤなど、冬はハウスダストなど。
耳は掻いたらそこは赤くなってるし、オデキなどもできてる人もいるけど、
何もしてない場合も外耳道の、どちらかというと手前の皮膚部分が赤くなってるようです。
春は杉に花粉症がある人が起こりやすい一種の『季節性皮膚炎』(外耳道も皮膚です)でなかろうかと思って、鼻、喉症状と共に耳は耳鼻科に週に2回くらい通院をお願いして、そこで耳の中の掃除と外来で軟膏をつけて数回で治る(治ったかあるいは季節が終わったか解りませんが)ようです。
中にはこの耳の痒みを花粉が飛んでるかの基準にしてる人もいます。
その方は全然耳を触らず、しかし痒くなると、どうもおかしいと言うことで来られます。
後は薬は抗アレルギー剤を1、2週間ほど持続していただくか、あまりに痒い時は抗
ヒスタミン剤を飲むように進める。
軟膏などを処方。家では綿棒でこそげると耳の皮膚に悪いので軟膏を処方してもそっと多めに耳の穴入り口に置くように、それを耳珠(耳の前の出っ張り)を押すと自然に入っていくので、『抗ヒスタミン剤入りの掻痒感を無くするような軟膏(ベナパスタなど)』を出し、耳の穴に置いて押し込んでいただく。
あまり副腎皮質ホルモン入り軟膏まで出さなくても治る人がほとんどです。外耳道炎でも書いたように、自分で自己判断して、綿棒で薬を無理に塗らないほうがいいでしょう。
綿棒ではなかなか奥までつけようとすると、人によってはごりごりやってしまいますので、皮膚によくありません。割と湿疹とか皮膚症状は外耳道手前なのでそれでも浸潤します。
後は一般的な外耳道炎の治療に準じますが、後症状に併せて花粉症とかアレルギー性鼻炎(ハウスダストのアレルギーがある場合)の治療も一緒にすることもあります。
喉のイガイガもある人もいますので。
珠に外耳道より広がって耳の穴周辺に限局して中が奇麗になると、これは私の場合は思い切って皮膚科の先生に外耳道口周囲皮膚症状として相談してそちらの治療をしていただくこともあります。
そこまで来るとやはり脂漏性湿疹とか、日光性皮膚炎などとか、いわゆるアトピー性皮膚炎に似てる場合も、皮膚症状の場合あるようです。
周囲だけで耳の中は奇麗になったら皮膚科の先生にお願いする方がいいようです。
ただ典型的なそういったアレルギー性もしくは花粉症関与の外耳道炎(湿疹といってもいい場合もあります)はともかく
1、家では触らない。綿棒などで始終触れない。かかない。これは外耳道炎の項も参考にされてください。
2、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤などの薬服用も併用したらよく効果があります。
3、軟膏は付け方を先生によく聞く。場合によっては先生によって副腎皮質ホルモン入り(ステロイド)軟膏を短期だけに出される先生もいますが、それを、漫然と、痒ければ耳鼻科に行くのが面倒だからと、いつも塗ってると、長期使用でステロイド軟膏が外耳道に悪影響を及ぼし真菌(かび)の外耳道炎や慢性外耳道炎に発展することもあります。
(私は抗ヒスタミン剤入りのみ軟膏、もしくは、オデキが合併してる人にはステロイドの入ってない抗生物質入り軟膏にしていますが)
4、季節が過ぎると特定の花粉に対してなら結構早く治ることも多く、そのために通院や治療は人それぞれなので先生によく聞かれることでしょう。
5、特にアレルギー性咽喉頭炎は喉の痒みがあり、それが、耳の痒み 神経の放散からくるもの
となることもあります。これは一見耳に異常ありませんが喉の違和感とともに耳の掻痒感は起こります。
これが案外多いのです。
耳には異常はありません。
耳の痒み 神経の放散からくるもの喉が痒い場合、耳の奥の痒みとして感じる人が多いです。耳鼻科医も気がつかないことすらあります。
6、果肉掻痒症とかかわることもあり、特定の果物を食べると
口の痒みと同時に放散してくる掻痒として耳の奥まで痒みとして感じる方もいます。
自分でかかないで、耳鼻科の先生と相談ください.
耳垢(みみあか)はどうすればいい?質問とお答え集も参考に。