サルメテロール/フルチカゾン配合剤(SFC)の効果に関する検討 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・一般演題
気管支喘息 治療1
座長:久米裕昭(近畿大学医学部呼吸器・アレルギー内科)

P1-3-2.高齢者喘息に対するサルメテロール/フルチカゾン配合剤(SFC)の効果に関する検討

松倉 聡1), 木村輝明1), 田中明彦1), 山本義孝1), 佐藤将之1), 大田 進1), 本間哲也1), 尾高美保1), 横江琢也1), 黒川真嗣1), 大西 司1), 廣瀬 敬1), 大林浩幸2), 足立 満1)
昭和大学医学部呼吸器アレルギー内科1), 東濃厚生病院アレルギー呼吸器科2)


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(目的)高齢者喘息の長期管理薬として,サルメテロール/フルチカゾン配合剤(SFC)の有用性に関する検討を行った.

(方法)フルチカゾンを除く吸入ステロイド薬と長時間作用型b2刺激薬を併用している65歳以上の喘息で,症状コントロールが完全ではない患者をエントリーし,SFCへ変更,24週間観察.呼吸機能,ACT,呼気NO,患者の満足度などを評価した.

(結果)20例の内,17例が治療継続し,ACT,呼気NOが軽度改善,統計学的有意差を認めた.%FEV1.0は有意差を認めず.患者によっては著効例が存在した.

治療を継続した患者の満足度や薬剤使用の利便性への評価は高かった.

(結論)高齢者喘息の長期管理薬として,吸入薬の粒子径や患者の吸入流速などの点から,BDP-HFAやBUD-DPIなどの吸入ステロイド,また長時間作用型b2刺激薬では貼付薬の有用性が示唆されているが,SFCはこれらの薬剤併用と同等または,より効果が高い薬剤であると考えられた.

高齢者喘息における薬剤の選択には,個々の状況に合わせた対応が重要であると考えられる.

第22回日本アレルギー学会春季臨床大会 2010年5月開催


runより:サルメテロール/フルチカゾン配合剤とはアドエアの事です。