東日本大震災と化学物質より6 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・■朝日10月2日 福島の森林全域調査 農水省除染に向け実地測定

 東京電力福島第一原発事故による森林の放射能汚染を測定するため、農林水産省は福島県内の森林全域を対象とした実地調査に乗り出した。

森林に分け入り、広域的に汚染状況を調べるのは、今回が初めてという。

住宅地や道路と比べて難しいとされる森林の除染作業を進めるため、詳しく汚染の実態を把握する。
 福島県は、県土の約7割にあたる97万ヘクタールが、森林で覆われている。上空から調査した土壌汚染の広域分布は、文部科学省が公表済みだが、今回は実地調査によって放射性セシウムの土壌濃度と空間線量を測る。

調査は先月下勾から始まった。計400地点で行い、福島第一原発から80キロ圏内は4キロ四方、80キロ圏外は10キロ四方の区画ごとにーカ所ずつ、測定する。

空間線量は地上1メートルで測る。土壌濃度は地表から深さ5センチまでの土を採取し、財団法人「九州環境管理協会」(本部・福岡市)で分析する。

来年2月末までに調査結果をまとめ、汚染濃度の分布地図を公表する。
 政府は「除染に関する緊急実施基本方針」に基づき、住宅地に近い森林について「森林の縁から約20メートル内部までの範囲で落ち葉を取り除くのが効果的」などとする具体策を示した。

しかし、森林全体の除染については膨大な汚染土が生じるなど問題が大きく、具体的な除染方法を示していない。

農水省は今回の調査で得たデータを、除染が必要な範囲の特定や、どの地区から優先的に除染を進めるかといった判断に役立てる。(木村裕明)