・4-1 漢方医学での病態生理 冷え
漢方医学の診断・治療は、患者からの問診から得られた自覚症状や症候を重視している。
その中には、西洋医学ではあまり着目していなかったりするものも少なくない。「冷え」「こり」などはその代表である。
「冷え」については、他の多くの人が冷えていると感じないような状況で、全身もしくは部分的に冷たさを感じる状態であり、男性よりも女性に多くみられる。様々な病態の成因や増悪因子となる。逆に保温や加温によって症候が改善するものもある。
漢方医学的に考えれば、気・血・水のどの異常も「冷え」を引き起こす原因となり、結果となりえる。
4-2 漢方医学での病態生理 こり
漢方医学の診断・治療は、患者からの問診で得た自覚症状や症候に関する情報を重 視している。
その中には西洋医学ではあまり着目しないものも少なくない。
「冷え」、「こり」などはその代表である。
「こり」とは、患者の体表面およびそれに近い部分の硬く感じる部位であり、多くの場合、按圧することにより治療者には抵抗感として、患者には痛みとして感じ取られる。
その部分を温めて循環状態が改善し、こりが軽くなることがある。
漢方薬による湯液治療の場合はもちろん、鍼灸治療ではこの「こり」の位置や程度が治療に使用 する経穴を選ぶ際の大事な手がかりとなる。
runより:今回はここまでです。
次回からは医療関係者向きになるので少し難しくなります。