携帯電話基地局の周辺で健康被害が発生2 | 化学物質過敏症 runのブログ

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 「サンデー・タイムス」紙(2007年4月22日付)によると、携帯電話基地局周辺でガンやその他の深刻な病気が集団発生している地域が7か所発見されました。

基地局から半径400ヤード(約366m)以内は、ガン、脳出血、高血圧の発症率が高いことがわかったのです。

ウォーリックシャー州では、一つの通りの周辺で31人のガンの集団発生が見つかり、90フィートの高いマストが見える特殊学校の職員30人のうち4分の1は、2000年以降、腫瘍になり、他の4分の1は深刻な健康障害に苦しんでいます。この基地局は、携帯電話会社によって撤去されたそうです。

 裁判所が基地局の撤去を命じる判決も出ています。

ギリシャの英字新聞「カテイメリーニ」2006年7月18日付によると、アテネ控訴裁判所は、アテネ市内にある8基の携帯電話基地局は、「公衆衛生に脅威を与えるので撤去されなくてはいけない」と判決を下しました。

アテネ大学のマルガリッツ教授は、「法律で決められた制限値内だとしても、科学的に放射能の健康リスクは疑いようがない」と述べています。

同教授は、町外れに基地局を移動させること、照射の影響を減らすためにもっと高い位置に設置するなどの対策が必要だと述べています。

 カナダでは、携帯電話基地局の移転交渉を行うよう、医師が行政に訴えています。

オンタリオ州、ノーフォーク郡では、2006年1月に小学校と病院の側に携帯電話基地局が建ってから、周辺住民約20人が吐き気やめまい、頭痛を訴えるようになりました。

2007年4月2日、ノーフォーク郡の前保健所長、ジェフ・テシラハート博士ら計11人の医師は、この基地局を撤去するようノーフォーク郡議会と郡長に手紙を出して訴えています。

 この手紙で博士らは、携帯電話基地局の電磁波が人体に深刻な影響を与える科学的証拠が増えていることと、現在のカナダ政府のガイドラインが熱効果だけを対象にして、非熱効果を考量していない点を指摘しています。

「携帯電話基地局が小学校の近くに設置されると知って心配せずにいるのは現時点では不可能だ。これらの若い人たちの一日当たりの基準に関する被曝レベルは、現在の慎重な健康政策と一致しない。携帯電話基地局は、健康や免疫系の抵抗力が成人よりも弱いかもしれない学童から遠ざけられるべきだ」と述べ、移転交渉を再開するよう促しています。