・責任細胞と治療方針 [編集]2010年現在までに有効な治療法は見つかっておらず、現在の日本の最新医療技術をもってしても完全に治す事は不可能だと言われている。
ただ、ステロイドや免疫抑制剤、消炎鎮痛剤などを使用することにより炎症がある程度抑制され、日常生活に支障のない程度にコントロールすることは可能となりつつある。
最近では漢方薬などを用いた治療法もあり、ステロイドだけでは制御できない症状に対する追加療法、および別の手段として取られる。
いくつかの膠原病はどの免疫細胞の異常が病態の本質か検討されており、特異的な治療によって大幅にマネジメントが変わりつつある。
例えば、SLEやシェーグレン症候群はB細胞の異常と認識されており、B細胞を特異的に傷害するリツキシマブによって治療が可能になりつつある。
また一部の疾患では免疫グロブリン静脈注射療法(IVIg)療法が取り入れられている。欧米ではすでに認められていた、ウェゲナー肉芽腫症やSLEに対するシクロフォスファミド投与も、公知申請により日本でも認められた。[1]
責任細胞 疾患
好酸球 チャーグストラウス症候群
CD8陽性T細胞 多発性筋炎
CD4陽性T細胞 皮膚筋炎
B細胞 SLE、シェーグレン症候群
マクロファージ ウェゲナー肉芽腫
好中球 MPA、 ベーチェット病
筋線維芽細胞 全身性硬化症
これはステロイドへの反応性にも関係しており、マクロファージ、好中球、筋線維芽細胞を責任細胞とする疾患はステロイドへの反応性も悪い。