・「茶のしずく110番」NHK放映の波紋(3)~被害者の声
2011年8月11日 12:13
<私も皆さんと戦っていく>
今回は、長野県在住の女性からNET-IBに寄せられた意見をご紹介する。
「長野県在住の主婦です。
私も茶のしずく石鹸を使用し小麦アレルギーを発症しました。
みなさん同様始めは小麦とは思っていませんでした。
そのため何度かアナフィラキシーショックを起こし救急搬送もされました。
現在は一切小麦摂取ができず、家族との外食も思うようにできず日々の食生活にとてもストレスを抱えています。
昨年の10月には注意喚起もされていたのに、その後も変わりなくCMを流し続けている悠香の対応に憤りを感じていました。
数回ですが、6歳の息子も顔や体を洗っていたことを考えると、まだまだこれから美味しいものを沢山食べて成長していくであろう小さいお子さんも危害に合う可能性があるのだと、このまま放っておいてはいけないと思いつつもどこにどう掛け合っていいのか分からず現在まできてしまいました。
今朝のNHKの報道で弁護団の発足を知り、早速東京弁護団に連絡をさせていただきました。
被害者の方の情報を募ったうえで、これからHPの開設や説明会などをしてくださるそうです。
これから私も、同じく苦しんでいるみなさんと闘っていこうと思います。
悠香のこれからの対応をしっかりと見ていこうと思います」(原文ママ)
<回収前にお買い得キャンペーン?>
化粧品の口コミサイト「@コスメ」に気になる書き込みを見出した。
2011年8月3日のもので、「takethefloor」というハンドルネームの方である。以下に全文を紹介しよう。
但し、「2011年夏頃」「2011年10月」とあるのは、2010年の誤りだと思われる。
「初めて『星なし』の評価をするように思います。
小麦アレルギー発症事例の件が公になって以来、こちらのクチコミを溯って見ていませんが、理由はシンプル。
この会社を信用できません。
今回の事件を知って『そういえば』と思った私の記憶を時系列に書きます。
- 2011年晩夏頃、新しいバージョンの『茶のしずく』を出す、という文章をちらっと見た記憶があります。
その後、バージョンアップの広告をあまり出さないという、この会社『らしからぬ』動きは気になりました。
- 2011年10月、愛用者の皆様にめったにないキャンペーンということで、大量に買うとお得というような、ポイントがたくさんつくだか、めったにないお得感を前面にうちだし、3~4週間のキャンペーンをだした。
新バージョン売り出し前の在庫処分なんだな、と思った記憶があります。
- 新バージョンの紹介がなかなかないな、と思い続けていました。
だたし、待ちわびていたわけではありません。
- 年が改まって(2011年)、新聞記事で初めて小麦アレルギーの件を知り、驚きました。会社からの連絡はまったくなしで、後日、ぺらんとしたはがきで、新聞報道を優先させた、とありました。
そして今、流通しているものには問題となった成分は含まれておらず、安心して使っていただけます、との案内。
新バージョンってそれだったのですか、と脱力感と猜疑心に包まれました。
- 現在、顧客登録を取り消すべく、手続き中です。対応はもちろん期待していません。
このような対応しかできない会社の製品を購入し続けるような、人生を無駄にする時間など、私にはありません。
また、かなり離れた場所に住んではいるものの、親戚にアレルギー体質の子供がおり、使うことに、まったく意味がありません。
親戚を家に呼べません。
今後の国、マスコミの対応を見守りたいです」
上記の投稿内容が事実だとすれば、問題はまったく違った局面を迎えるものと思われる。
ただ、NET-IBに寄せられた被害者からの意見にも似た内容の指摘があったので併せて紹介しよう。
「昨年10月頃だったと思いますが、『この期間に買うとお得、ポイントが何倍かになる』セールだったと記憶しているのですが、確かにキャンペーンがありました。
2008年6月、私が購入をはじめてから、お誕生月にはポイントが何倍かになるキャンペーンはあったのですが、初めてのキャンペーンだったので、迷ったのですが、まだ買い置きがあったので注文はしませんでした」
10月といえば、厚生労働省が加水分解コムギ末配合石けんの製造業者に対し注意喚起を通知した月である。
【田代 宏】