・「茶のしずく110番」NHK放映の波紋~被害者の声
2011年8月 5日 07:00
8月1日に実施された「茶のしずく石鹸アレルギー110番」では既報のとおり、東京弁護士会への相談267件をはじめ、神奈川12件、愛知55件、大阪108件と、合わせて442件の相談が寄せられた(東京は2日も実施)。
110番は受付当日のNHKの朝番組でも紹介されたが、マスコミで取り上げられたのは5月20日の自主回収実施のときと、7月14日の国民生活センターが記者会見を開いたときぐらいだった。
自主回収の遅れが被害の長期化と拡大をもたらすといわれているなか、NHKによる放映は被害者にとって朗報となったようだ。
アナフィラキシーとの診断を受けたある女性の被害者の方は、今回の番組放映について、次のような感想を寄せてきた。
「もう少し突っ込んだ言葉が欲しかったです。
『たいへんな事だ、アナフィラキシーにならないようにするには、使わない事ですね』のあとに、『被害者の方々を救済する方法は』・・・・・という言葉が・・・。 でも、NHKが(悠香の)名前をはっきり述べ、実際の商品も見せながらの話を最初の特集に・・・というのは、大きな前進ですね。
私のほうは統合治療で、少しずつアレルギー除去をしていただいています。アトピーなら効果が目に見えて分かるのでしょうが、アナフィラキシーとなると、目に見える効果はありません。
しかし、体調がかなり良くなってきたのは感じることができます。
ただ、この治療法は、『本当に治る』と信じて治療を続けないと完治は難しいようです。
いろいろな項目のアレルギー除去のあとは、25時間の摂取制限を守らないといけないし、いきなり小麦や加水小麦の除去ができるわけではなく、完治するまでに50回以上は確実に通わないといけない、100回かかるかもしれない。
途中でやめてしまうと、前より悪化することもあるそうです。
ですから、この療法は、いいと聞いたから、やってみようではなく、絶対良くなるまで頑張る、という強い気持ちで始めないと難しいかな、と思います。
今は友達と、食事にも行けません。一緒に行ってもお茶しか飲めないことも・・・・。
職場の食事会にも行けません。
でも、治療を続けて完治できたら、(以前のように、パンの食べ放題は難しいかもしれませんが)自分にとっても、同じ苦しみを背負っている人にとっても朗報になるかな、と思っています」。