アニサキスによりアナフィラキシーを発症 | 化学物質過敏症 runのブログ

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・一般演題
食物アレルギー2
座長:今井孝成1), 木村光明2)(1)国立病院機構相模原病院小児科, 2)静岡県立こども病院感染免疫アレルギー科)

MS2-2-3.生魚に寄生するアニサキスによりアナフィラキシーを発症したと考えられた1例

白井敏博1) 古橋一樹1) 仲田千穂1) 鈴木研一郎1) 志知 泉1) 千田金吾2)
静岡県立総合病院 呼吸器科1) 浜松医科大学附属病院 呼吸器内科2)


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サバの生食後にみられる蕁麻疹は,サバそのものではなく,サバに寄生するアニサキスに起因するアレルギー反応であることは専門医には常識であるが,一般には十分知られていない.

今回,アナフィラキシーを反復した1例を経験した.

【症例】62歳男性.45歳時にサバ(刺身,シメサバ)を生食した後に全身の発疹,嘔吐,下痢が出現し,以後同様の症状を6回ほど経験した既往がある.2005年5月26日21時頃飲酒しながらカツオ,マグロ,イワシの刺身とアジのフライを摂取し,23時に就寝した.翌日0時40分に悪心,嘔吐,不穏,胸痛,呼吸困難が出現したため救急車で同50分に当院救急外来に搬送された.

意識レベル低下と失禁がみられ,血圧69/52 mmHg,SpO2 63%であった.緊急に気管内挿管と人工換気が行われ,心原性ショックとして循環器科で治療が開始された.

その後,アナフィラキシーとしてステロイドが投与され病状が改善した.IgE-RIST 387.2IU/ml,特異的IgEはアニサキスとスギがclass 4,ヒノキ3,サバ,アジ,イワシは陰性であった.

魚の生食を禁止し,外来follow up中である.

アニサキスアレルギー患者の診断や管理の問題点などについて文献的考察を加え報告する.

第18回日本アレルギー学会春季臨床大会 2006年5月開催


runより:普通アニサキスアレルギーは検査しないので怖いですね。

たしかに異物として拒絶してもおかしくないと思います。